創価学会の葬儀は怖い？式の特徴やお経の意味、参列マナー、北上市の対応葬儀社まで

創価学会の葬儀で大切にされているのが、題目（南無妙法蓮華経）を唱える「題目三唱」です。

これはもともと信徒の方が朝晩に行っている儀式で、題目をまず2回・その後1回の合計3回を唱えます。
創価学会では「題目こそが故人を成仏へ導く」と考えており、葬儀の途中や終わりごろに、参列者も参加して導師の鈴の音の合図で唱えます。

友人葬の会場では、主に緑の葉をあしらった「しきみ祭壇」が使われます。

しきみ（樒）とは榊（さかき）に似た常緑樹で、「鑑真が持ち込んだ・極楽浄土の花に似ている」などの理由で古くから仏教と縁があり、創価学会でもご本尊にお供えされます。
強い香りと毒性があることから、「邪気を祓い清浄を保つ・永遠の命の象徴」と考えられています。

創価学会の葬儀では、お布施は不要です。

創価学会では「成仏に僧侶の引導は必要ない、一番大切なのはまごころ」と考えます。そのため僧侶を呼ばず、冠婚葬祭担当部署「儀典部」から導師役が選ばれます。導師役はあくまで友人代表なので、お布施は渡しません。

創価学会の葬儀では、戒名を授けません。

仏教の本義では「成仏に戒名が必要」とはされていないため、創価学会では成仏は生前の信仰心や、参列者の読経・題唱が大きな意味を持つと考えます。 葬儀や位牌には生前の名前が使われ、戒名料としてのお布施も不要です。

創価学会の葬儀では玉が108個と長く、3つと2つの白い房がついた数珠を使います。

お題目を唱える時には中央で折って右に3つ房、左に2つ房が来るように持ち、手をあわせます。 主に創価学会専用の店舗で購入できますが、一般の参列者は自分の数珠を持参してもかまいません。

創価学会の葬儀では、基本的に香典のやりとりはありません。

儀礼的な風習よりも故人を悼む「まごころ」を重要視しているため、参列者全員で題目を唱えることで供養をします。

ただし家族の事情や地域によっては受け取る場合もあるので、事前に確認しておきましょう。持参するならば表書きは「御霊前」や「御香料」とし、3,000～1万円ほどが目安です。

友人葬でのお焼香は、「おしいただいて3回」です。

お焼香は、読経の1回目の自我偈の途中から始まります。導師・副導師・遺族・参列者の順で前に進み、親指・人差し指・中指の3本で香をつまみ、額の位置まであげてから香炉へくべましょう。

線香の場合は1本を横にする、寝かせ線香で供えます。

創価学会の葬儀には特別な服装マナーはなく、通常の喪服で参列します。参列者は遺族の格をこえないよう、準喪服を着用しましょう。男性ならばシングルの黒スーツ、女性ならば黒のワンピースなどで、光沢のない素材を選びます。日常使いの黒いビジネススーツとは別のものなので、注意しましょう。