年末年始の帰省で、親に終活の話を切り出すには?

最新編集日:2021年12月21日

年末年始の帰省で、親に終活の話を切り出すには?

年末年始の帰省、昨年はコロナの状況を鑑みて自粛をしたことで、久しぶりに実家に顔を出すという方も少なくないのではないでしょうか。

社会人になるとゆっくりと親と話す機会はなかなかありません。
年末年始の帰省の際に終活について話してみようと考える方もいます。
この記事では親と年末年始に終活についての話をする際に、どのように切り出し、どんな話をしたらいいのかをご紹介します。

年末年始に終活の話は不謹慎?

年末年始は家族団らんでゆっくりする時間、特に年始はおめでたいときなので終活の話をするなんて不謹慎と思われるかもしれません。

しかし大人になってから親とゆっくり向き合える時間はなかなかとれるものではありません。
年末年始の帰省は親とじっくり話ができるいい機会。
そして終活は全く暗い話ではなく、むしろ今生きている人生を見つめて人生を明るくするものです。
そのため、終活の話なんて……と暗い気持ちになる必要はありません。

確かに1月1日の元旦ぐらいは避けてもいいかもしれませんが、年末年始での終活の話をするのが必ずしも不謹慎とは言えないのでご安心ください。

どうやって切り出す?

しかし親に対して終活の話は切り出しにくいですよね。
どうやって切り出したらいいものなのでしょうか?
いくつか例をご紹介します。

健康状態について聞いてみる

急に終活の話から切り出すのではなく「最近体調はどう?」などと体調を気遣う会話から始めると、自然と老後のことなども話しやすくなります。
親としても子供が体調を気遣ってくれているという安心感につながりやすいです。

自分も終活をしていると話をする

自分自身も自分の終活をして、その話をしてみるのもいいでしょう。
「最近流行ってるから終活を始めてさ」とどんなことをやったのか等を話してみるといいでしょう。
自分の子供が終活をしているということで、親も自然とやってみようという気になる可能性が高いです。

周りの人の話を出してみる

近所の方や知り合いなどの、病気・介護・葬儀の苦労話などを見聞きしたことがあれば、それを話題にしてみたらいいでしょう。
すると自然と自分のことに置き換えて考えるようになり、終活の話をしやすくなります。

「終活って知ってる?」と率直に切り出す

普段からなんでも話し合える関係性であれば、率直に「終活って知ってる?」と切り出してしまってもいいでしょう。
近年テレビなどで特集されることも多く、終活に関する情報は親も目にしたことがあるかもしれません。
既になにか自身の終活について考えなどを持っていたり、なにか始めている可能性もあります。

聞いておくべきことは?

終活についての会話ではどんなことを聞いたらいいのでしょうか?

具体的にはエンディングノートを利用して、一緒に埋めていく作業をすることをオススメします。
もちろん年末年始の会話をきっかけとするだけで、年末年始の帰省中に全てを埋めてもらったり聞いたりする必要はありません。

下記にエンディングノートの項目としてよく見られる代表的なものを紹介します。
これらの項目を軸に聞いていくといいでしょう。

家族や親戚のこと

家族や親戚関係は、葬儀や相続のことに関わってきます。
自分の知らない親戚関係などもあるかもしれません。

また親の親戚関係を知ることで生い立ちなどについて改めて知り、親としても自身の家族や親戚関係を整理できるいいきっかけとなります。

友人や知人のこと

訃報の連絡をする際には、友人や知人関係を把握していないと「誰に連絡をしたらいいのか」が全く分からなくなってしまいます。
もしもの際には必ず知らせてほしい人、または趣味で習い事をしていたりしたら、所属している団体などの情報は聞いておくといいでしょう。

介護や延命治療について

介護が必要になった際にどのようにしてほしいのか、病気などで危篤状態になった時に、延命治療が必要かどうか、などの希望を明確にしておくと、いざという時に判断がしやすくなります。

資産のこと

相続に関係する資産関係は整理しておいてもらうことをオススメします。
目に見える家や車はもちろんの事、株式や投資信託などの金融商品、保険やローン、または債権目に見えない資産も含めてです。
また最近ではデジタル資産と呼ばれるものもあるかもしれません。
これらは各IDやパスワードなどがないと、相続や遺品整理の際にかなり困ります。
それらも含めてすべてまとめておいてもらいましょう。

葬儀・お墓のこと

葬儀はどのような形で行ってほしいのか、どの範囲まで呼んでほしいのかなどは希望を聞いておくといいでしょう。
もし互助会などで既に積み立てを行っていたり、どこかの葬儀社で事前相談を行って会員になっていたりする可能性もあります。
それを知らずして、いざという時を迎えてしまうと親の取り組みを無駄にしてしまうことになりかねません。

親子で終活をするメリット

「親に終活をしてもらう」というよりは一緒にやる、自分も終活をするという方が反感も買いにくく、話を切り出しやすくなります。
親子で終活をするメリットには以下のようなことがあげられます。
これらを念頭に置いたうえで親子での終活を切り出してみてください。

老後の不安の対策ができる

病気、介護、葬儀と自身の老後にも親の老後にも不安がつきもの。
早めの終活により、現状を把握して対策を打つ事ができます。

反対に不安に駆り立てられて無駄に入ってしまった保険などの見直しなどをしてみても良いでしょう。

万が一の際に慌てずに済む

介護が必要になったり、認知症になったり、亡くなってしまった後では親に意思表示してもらうことが難しいです。
資産の状況や、希望などを元気なうちに残しておけば万が一の際に慌てず判断をすることができます。

お互いの意向を共有できる

介護や延命治療、葬儀や相続に関して親子で意見が分かれることは多々あります。
介護を受ける側と行う側、遺す側と遺される側で意見が異なるのは当然です。

それらの意向を事前にすり合わせをしておくことで、万が一の際のトラブルを防ぐ事ができます。

残りの人生を明るく計画できる

終活は自分の過去を振り返り、現在の人間関係や資産状況などを把握して整理する作業でもあります。
やり残していることや、今後どう生きていきたいかをスッキリした状態で考えられるようになるのも終活のメリットです。

親がどうしても終活を嫌がるときは?

親が終活の話をどうしてもしたがらない、話をしても終活を嫌がるという場合もあるでしょう。
その場合には本人の意思を尊重して、無理強いをしないようにしましょう。

自分が実践をして、終活を楽しんでいる様子を見せていればもしかしたら「やってみよう」と心変わりをする可能性もあります。

まとめ

年末年始は、ゆっくりと親と話すいい機会です。
そこで終活の話をする際には「終活をしてほしい」という意見を押し付けるのではなく、親の意見を聞きながら「一緒にやる」という姿勢が重要です。
自分自身の終活を一緒にしてみることがとってもオススメです。

この記事を書いた人

亀井 洋一

東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。

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