どんな形式で葬儀を行うか?
どのような形式で葬儀を行うかどうかを検討しておきましょう。
葬儀の形式は大きく分けると3種類です。
1つは通夜や葬儀などの式を行わずに、火葬だけを行う直葬・火葬式です。
もっとも時間と費用がかかりません。
2つ目は通夜を行わずに葬儀と火葬だけを1日で行う一日葬です。
火葬だけだと味気ない、寂しいけれども少し費用は抑えたいという方に選ばれています。
コロナ禍では、集まる時間が短くて済むことから一日葬を行う方が大幅に増えました。
3つ目は従来通り、通夜・葬儀と二日間にかけて行う葬儀です。
ゆっくりとお別れの時間を過ごすことができます。
詳細は打合せの中で決めていくにせよ、ある程度の形式は決めておいた方が見積もりなどが出しやすくなるでしょう。
どれくらいの人を呼ぶか
お葬式に呼ぶ人数によって、お葬式の規模が変わってきます。
会葬者の人数によって、料理や香典返しなど用意する量や式場の大きさ、それに合う祭壇の大きさなども変わってくるため、料金の変動も大きいです。
参列者を呼ばずに、家族や親しい友人だけで「家族葬」を行うのも選択肢の一つ。
故人の年齢や生前のお付き合いの広さなども鑑みて判断をしましょう。
どこに安置するか?
病院からご遺体を搬送する場所を考えておきましょう。
まずご自宅に安置できるかです。高層マンションに住んでいたり、ご近所の目に触れたくないなどの理由でご自宅に安置できない場合には、民間業者の安置施設や公営の安置施設、葬儀社の安置施設に搬送することになります。
安置場所を決めていないと、なりゆきで病院に紹介された葬儀社の安置所に搬送することになり、十分検討できぬまま葬儀を依頼するということにもなりかねないので注意しましょう
どこで葬儀を行うか?
どこで葬儀をするかも考えておきましょう。
最近では自宅で葬儀をすることが減り、葬儀社や自治体が運営する式場を借りて行うことが多いです。
式場を借りるとなると、その使用料がかかります。
故人や喪主となる人がその自治体の住民ならば、公営の斎場を利用すれば費用を抑えることができますが、人気が高いため混雑している可能性が高いです。
火葬場に併設、または隣接されているところを選べば移動や手間がかからずに済みますが、こちらも混雑している。
また、遠方からの参列者が多いようならば、アクセス面や宿泊の可否なども考慮に入れるといいでしょう。
宗教・宗派
家の宗教や宗派は確認しておきましょう。
菩提寺があれば、そちらに葬儀やその後の法要などをお願いすることが多いです。
菩提寺がなかったり、菩提寺があっても遠方でお坊さんを呼ぶことが難しければ葬儀社が同じ宗教・宗派のお坊さんを手配してくれます。
また、最近では宗教にこだわらない自由なスタイルで行う「無宗教葬」というのも増えているので、検討してみてもいいかもしれません。
ある程度の予算
葬儀の費用は何にどれくらいの費用がかかるのかが分かりずらく、何も要望を言わぬままに葬儀社の言いなりに決めていってしまうと、必要以上の費用がかかってしまう可能性があります。
お布施、会葬者へ振る舞う料理や返礼品などの値段を含めた、準備できる総額の予算をあらかじめきちんと伝えておきましょう。
もちろん予算内で必ず収まるとは限りませんが、あまりにも想定外の金額になることは防ぐことができます。
まとめ
問合せをする段階である程度、希望や要望などを考えて伝えておかないと、葬儀社の言いなりに物事を決めてしまいがちです。
特に、亡くなった後に葬儀社の検討をするとなると、なおさらです。
家族が亡くなった悲しみの中で色々なことを決めなくてはならず、悲しみと焦りの感情から色々考えるのが面倒くさくなってしまいがち。
「とりあえず無事に葬儀が終わればいい」という感情になる人が少なくないはずです。
そうして葬儀が終わって落ち着いてから、ああすればよかったと思い返して後悔したり、請求書を見て予想外の費用に驚愕するというのはよく聞く話。
そうならない為にも、事前にきちんと考えておくべきです。
上記のポイントを中心に考えをまとめてみましょう。

この記事を書いた人
亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)
東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。