何日間大丈夫?自宅での安置の注意点

最新編集日:2021年11月08日

何日間大丈夫?自宅での安置の注意点

大切な人が亡くなった後、まず一番に決めなければいけないのが「安置場所」です。

安置施設に預かってもらうか、自宅に安置をするかを選ぶことになります。
そこで
「自宅に連れて帰りたいけど、うちではムリかな......」
「暑い時期だから、腐敗しないか心配......」
などの不安を抱える方が多いのではないでしょうか。

そのためここでは、自宅安置に関して良く聞かれる不安に対しお答えするとともに、自宅安置のメリットデメリット、注意点などを紹介します。

  

自宅安置でよく聞かれる不安

それでは早速、自宅安置でよく聞かれる不安についてお答えします。

夏でも自宅安置できる?

夏でも自宅での安置は可能です。
ただしクーラーをガンガンに効かせて室温を18℃以下には保つようにする必要があります。

何日ぐらい自宅で安置できる?

適切に温度の管理がなされていれば、7日間ほどは問題ないとされています。
しかし自宅に置いてしっかりと温度を管理し続けるのは、大変です。
遺体は日々腐敗していってしまうため、葬儀までの日程が長引いた場合でも4日目ぐらいには専用の安置施設へ移動することをオススメします。

マンションやアパートでも安置できる?

マンションやアパートだからと言って自宅安置ができないということはありません。
確認しなければならないのは、共有スペースやエレベーターなどの搬送経路が確保できるかどうかです。
特にエレベーターは遺体を担架やストレッチャーに乗せて寝かせたままでは入れないことが多いです。
大きな荷物を搬送する用のエレベーターが完備されているマンションもあるので、管理会社に確認してみましょう。
もしない場合には、遺体を立ててエレベーターに乗せる必要があります。

布団はどうしたらいい?

布団は故人が寝るときに使用していた、枕や敷布団、軽めの掛布団を用意します。

シーツやカバーはできるだけ新しいものを用意し、白で統一するようにしましょう。
防水性のシーツは、葬儀社が用意してくれます。

自宅安置の方法

自宅安置の方法を簡単に説明します。
宗教や地域性、住宅の状況によって方法は異なります。
ほとんどの場合、葬儀社が行ってくれるため細かいことを把握しておく必要はありません。

まずは安置場所の確保です。
基本的には仏間ですが、仏間がない場合には冷房の効くできるだけ広い部屋にしましょう。
そして冷房を付け、布団を用意します。

そして故人を寝かせますが、その際に頭の向きは北枕となるようにしましょう。
部屋の都合上、北が難しい場合には西向きでも問題ありません。
寝かせたら、ドライアイスを下腹部と首の下にあてます。

手は胸元で、合掌させ、数珠を持たせます。
布団の上には、魔除けの役割として守り刀を置きます。その時に守り刀の刃先が故人の足側に向くようにしましょう。

枕元には、枕飾りをします。
香炉、ろうそく、水の入ったコップなどをお供えするのが一般的です。こちらも葬儀社がセッティングしてくれるので安心してください。

次に、自宅に神棚がある場合には「神棚封じ」をします。
神棚を閉じて、白い布や半紙をはります。
神棚に死の穢れがはいらないように、という意味です。

自宅安置のメリット・デメリット

自宅での安置を行うことには、次のようなメリットデメリットがあります。

自宅安置のメリット

自宅安置のをすることには、次のようなメリットがあります。
・故人の住み慣れた自宅に帰してあげる事ができる
・自宅で家族とゆっくりお別れの時間を過ごせる
・安置施設の使用料がかからない
・葬儀に来られない方々などに、お別れに来ていただける

主に、お別れの時間をしっかりととれることがメリットと言えます。
もし故人が長く入院していて、自宅に帰ることを希望していた場合には、故人の念願を叶える事ができる選択です。

自宅安置のデメリット

自宅安置には、次のようなデメリットがあります。
・安置に十分なスペースを確保しなければならない
・適切な室温管理をする必要がある
・近所の方の目に触れる可能性が高い

寝台車や葬儀社が出入りする必要があるため、近所の方の目に触れる可能性は高くなります。
そのため近所の方に知られたくないなどの事情がある場合には、自宅での安置は避けたほうがいいでしょう。

自宅安置の注意点・ポイント

それでは次に、自宅安置の際に注意すべき点やポイントをご紹介します。

スペースを確保する

まずは故人を寝かせてあげるスペースを確保しなければなりません。

仏間または冷房の付けられる部屋で、6畳以上は確保できるといいでしょう。
搬送や搬出をしやすくなるよう、また弔問に人が訪れてもいいよう、物をできるだけ片づけておくことをオススメします。

部屋の温度を低くする

一番重要なのは、部屋の温度をなるべく低くしておくことです。
遺体の腐敗はどんどん進んでしまいます。
ドライアイスを充てていますが、冷房などで18℃以下には保っておきましょう。
暖房をつけてはいけません。加湿器も温度を上げてしまう可能性があるので、付けないようにしましょう。

エンバーミングって必要?

自宅で長い間安置をする場合「エンバーミング」を勧められることもあります。
エンバーミングは通常、15~20万円ほどかかる高額なものです。
エンバーミングとは何かを把握しておき、必要性を見極めましょう。

エンバーミングとは

エンバーミングとは、血液を抜いて防腐剤を入れたり、消化器官内の残存物を除去することで、遺体を保全、消毒、殺菌、修復することです。
専門の資格を持ったエンバーマーが行います。
エンバーミングを行うと最大50日、1ヵ月程度は、遺体が腐敗せず保全されます。

エンバーミングが必要な場合

自宅安置だからと言って、かならずしもエンバーミングが必要なわけではありません。
エンバーミングが必要となるのは次のような場合です。

・1週間以上の安置が必要な場合
もし自宅で1週間以上安置をしたい、という場合には遺体の保全のためにエンバーミングを行うことをオススメします。

・海外から遺体を移送する場合
⇒海外で亡くなり、遺体を移送する場合には、安全上飛行機にドライアイスを載せることができない為、エンバーミングが必要となります。

・元気なころの姿にしてあげたい場合
事故などにより遺体の損傷が激しかったり、長い闘病生活で頬がこけてしまっていたり、反対にむくんでしまっていたりすることがあります。
最後のお別れは、元気なころの姿で、と希望する遺族も多いです。
エンバーミングを行うと、元気だったころの姿に近づけることができます。

まとめ

自宅安置に関して、よく聞かれる不安や自宅安置の注意点をご紹介しました。
自宅での安置ができれば、故人が住み慣れた自宅に帰ることができ、家族や周囲の方ともゆっくりお別れができます。
方法については、葬儀社にお任せできるので安心してください。

自宅での安置場所が確保できない、近隣にばれたくない、という場合には葬儀社に預けることもできます。
面会可能な安置施設や、遺族が宿泊できる安置室もあるので、葬儀社に相談してみましょう。

この記事を書いた人

亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)

東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。

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