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四十九日は、仏教で「七七日(なななのか)」の最終日を指します。
故人の魂は死後四十九日間をかけて浄土へ向かうと信じられており、この日に仏様のご加護を祈り、故人が安らかに旅立てるよう願う儀式が四十九日法要です。
また、遺族が故人を偲びながら心の整理をつける大切な時間でもあります。社会的にもこの日を「喪が明ける」として一区切りとすることが多いです。
準備は宗派や地域によって異なりますが、一般的には法要の1か月前から進めると安心です。葬儀後1週間ほどで僧侶への問い合わせを始めるイメージですね。
特に自宅で行う場合は、必要なものをリストアップして余裕をもって準備を進めることが大切。僧侶の手配や親族への連絡も早めに済ませることで、当日をスムーズに迎えられます。
寺院と自宅での流れをそれぞれ確認しておきましょう。
寺院では僧侶の指示に従うため、喪主は比較的安心して臨めます。一般的な流れは以下の通りです。
①僧侶への挨拶
②お墓の掃除
③本堂に移動し、法要の開始(読経・焼香)
④僧侶からの法話
⑤親族との会食やお清めの席
自宅では自由度が高い分、事前の準備が重要。おおよその流れは次の通りです。
①部屋の準備(祭壇や供物の設置)
②僧侶の招き入れとご挨拶
③読経・焼香
④お墓参りと読経
⑤親族との食事や個人を偲ぶ時間
近年では、家族だけでシンプルに法要を行う方も増えています。
形式にとらわれず、故人の好きだったものを用意して思い出話に花を咲かすなど、温かな時間を大切にするケースも。
この場合は、卒塔婆供養と納骨のみ僧侶に依頼することもあります
ここでは、法要の準備のスケジュールと手順や、準備するものを見ていきましょう。
スムーズに進めるためには、計画的な準備が必要です。
以下を参考にしてください。
【1か月前】僧侶への依頼、参加者への連絡
【2週間前】供物や仏具の手配、必要に応じて部屋の片付け
【1週間前】祭壇の準備、香典返しや引き出物の手配
【前日】供物や料理の最終確認、部屋の掃除
【当日】法要、焼香、食事、片付け
四十九日法要に必要なものは宗派によって多少異なりますが、一般的には以下のものを用意するとよいでしょう。
◻︎祭壇(仏壇)
◻︎位牌、遺影
◻︎お供え物(花、果物、菓子など)
◻︎香炉、線香、ローソク
◻︎会食用の料理や飲み物
◻︎僧侶へのお布施
位牌は葬儀の際に使用した白木の位牌から、塗位牌にする必要があります。葬儀社で手配してくれることが多いので、早めに手配しておきましょう。
自宅法要では、お供物の用意や飾り方にも心を配りましょう。
例えば、故人の好きだったものをお供えするのも、参列者が故人を偲ぶきっかけになります。
①生花:白を基調にした菊や百合が一般的ですが、故人が好きだった花を供えるのも良いでしょう。
②果物:リンゴ、梨、柿など季節の果物を供えます。傷まないように小皿に乗せ、供花の両脇に置くのが一般的です。
③菓子:和菓子や落雁を供えることが多く、個包装のものを選ぶと衛生的です。
④飲み物:故人が好きだったお茶やお酒を供えるのも心温まる供養になります。
いよいよ当日を迎えたら、服装やマナーも知っておきたいですね。
四十九日法要では、喪服が基本です。
ただし、自宅で家族のみで行う場合は、黒や地味な色の服装でも構いません。
大切なのは故人を偲ぶ気持ちなので、故人や家族の意向を尊重しましょう。
僧侶へのお布施は、地域や寺院によって異なりますが、自宅での四十九日法要の場合は2万円から5万円程度が一般的な相場です。
これに加えて、お車代として5千円から1万円を包むのが礼儀です。
お布施は白無地の封筒に「御布施」と表書きし、僧侶が帰られる際に感謝の言葉を添えて手渡します。
お布施をお渡しするタイミングは、法要が始まる前でも構いません。
法要後の流れを知っておくことも大切です。ここでは法要後の具体的な流れを理解していきましょう。
四十九日法要の後、お墓参りや納骨を行うことが一般的です。
とはいえ、お墓が遠方の場合は後日改めて家族で訪れることも。
納骨の際は、寺院や霊園に事前に連絡し、手続きを確認しておきましょう。
法要後には、香典をいただいた方への感謝を込めて香典返しを行います。
品物は日常使いできるものが好まれ、挨拶状を添えると丁寧です。
参列者にお渡しする際に、「本日はお越しいただきありがとうございました」とひと言お礼を伝えましょう。
Q
四十九日法要で家族が用意するものは?
以下のものを用意しましょう。 ◻︎祭壇(仏壇) ◻︎位牌、遺影 ◻︎お供え物(花、果物、菓子など) ◻︎香炉、線香、ローソク ◻︎会食用の料理や飲み物 ◻︎僧侶へのお布施
Q
自宅で49日法要をするとき、お供えするものは?
一般的なものだけでなく、故人の好きだったものをお供えすると、参列者が故人を偲ぶきっかけになります。具体的には、生花、果物、菓子、飲み物などをお供えします。
Q
自宅で四十九日法要をするときはお坊さんにお茶を出すの?
僧侶が読経を終えた後、お茶をお出しするのが一般的です。 ただし、僧侶によっては遠慮される場合もあるため、「お茶をお召し上がりになりますか?」と一声かけると丁寧です。
Q
四十九日法要で喪主が準備するものは?
一般的に喪主が準備するものは以下のものです。 僧侶への依頼とお布施 祭壇の準備(遺影、位牌、香炉、線香、ローソク) お供物(生花、果物、お菓子、飲み物) 参列者への案内
葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。
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