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浄土真宗では亡くなった後どうなる?「世界観」や「葬儀・法要の作法」まで解説

浄土真宗では亡くなった後どうなる?「世界観」や「葬儀・法要の作法」まで解説

この記事は2分で読めます

浄土真宗では亡くなった後どうなる?「世界観」や「葬儀・法要の作法」まで解説
浄土真宗では、故人が亡くなった後の考え方や供養の仕方が、他の仏教宗派とは大きく異なります。また、「成仏」「供養」といった言葉が使われないこともあり、葬儀や法要で戸惑う人も少なくありません。 この記事では、浄土真宗における死後の教えから、葬儀や法要の流れ、他宗派との違い、マナーや香典の書き方、本願寺派と大谷派の違いまで詳しく解説します。

【目次】

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浄土真宗の亡くなった後の考え方とは?

浄土真宗の亡くなった後の考え方とは?
浄土真宗における死後の考え方は、他の仏教宗派とは大きく異なる点が多くあります。
その基本的な死生観と特徴を見ていきましょう。

浄土真宗の基本的な教え

浄土真宗は、鎌倉時代の初めに親鸞によって開かれた仏教の一派です。阿弥陀如来を深く信じ、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで救いに至るという、「他力本願」の考え方が教えの中心にあります。

親鸞は、阿弥陀如来がすべての人を救うと誓った「本願」を大切にし、自分の力ではなく阿弥陀如来の力によって救われるという教えを広めました。

浄土真宗では、亡くなるとどうなるの?

浄土真宗では、人は亡くなるとすぐに浄土へ行けると考えます。この教えは「往生即成仏」と呼ばれ、特に大切な教えとされています。「往生即成仏」とは、死んだその瞬間に阿弥陀如来の極楽浄土に生まれ変わり、段階を踏まずにすぐ仏になるというものです。

つまり、死後すぐに仏となり、迷いや苦しみから完全に解き放たれる、という点が浄土真宗の大きな特徴です。

「成仏」「供養」は必要ないの?

浄土真宗では、他の宗派と異なり、亡くなった方のための追善供養を行いません。これは「冥福を祈らない」という浄土真宗の特徴的な考え方に基づいています。

その理由としては、浄土真宗では、亡くなった人はすでに阿弥陀如来によって浄土に迎えられ、仏になっていると考えるからです。すでに仏となった人に対して、あらためて成仏を祈る必要はない、ということです。

浄土真宗と他宗派の死後観の比較

浄土真宗と他宗派の死後観の比較
浄土真宗と他の仏教宗派の死後観には、いくつかの重要な違いがあります。以下の表で比較してみましょう。

宗派死後の世界観成仏の考え方
浄土真宗阿弥陀如来の本願力により、死後即時に極楽浄土へ往生(往生即成仏)他力本願による「往生即成仏」の考え。死と同時に阿弥陀如来に導かれる。
真言宗密厳浄土(大日如来の世界)を目指す。「即身成仏」の考え方。三密修行を通じて大日如来と一体となり、即座に仏の境地に至る。
曹洞宗地獄・極楽の観念を否定。現世の修行に重点「坐禅そのものが仏行であり、修行と悟りが一体であるという考え。
日蓮宗霊山浄土(釈迦が説法する世界)へ赴き、法華経の教えを受けて成仏すると解釈南無妙法蓮華経の唱題により現世で即身成仏を達成する


浄土真宗の葬儀の流れと特徴

浄土真宗の葬儀の流れと特徴
浄土真宗の葬儀には、他の仏教宗派とは異なる独自の流れや特徴があります。基本的な流れを見ていきましょう。

浄土真宗の葬儀の基本的な流れ

浄土真宗の基本的な葬儀の流れは以下のようになります。

1. 故人を北枕に寝かせ、清拭・湯灌を行い、顔に白布をかけ、白服を掛ける
2. 臨終勤行
3. お通夜
4. 葬儀後
5. 出棺式
6. 火葬・収骨

浄土真宗の葬儀の特徴

浄土真宗の葬儀には、以下のような特徴的な点があります。

【葬儀の意味】
浄土真宗の葬儀は、死者を供養する目的ではなく、「聞法(もんぼう)の場」として位置づけられています。聞法とは、仏様の教えを聞き学ぶ場のことです。

【礼拝の対象】
故人ではなく阿弥陀如来に対して礼拝します。

【位牌の不使用】
浄土真宗では、亡くなった人は阿弥陀仏の救いによりすぐに仏になって浄土に往生する「往生即成仏(おうじょうそくじょうぶつ)」という考えがあるため、位牌は作らないことが多いです。

【本願寺派と大谷派の違い】
浄土真宗には複数の派があり、中でも本願寺派と大谷派で門徒(信者)が多いです。両派で葬儀の細かい流れや作法に違いがあります。

浄土真宗の法要について

浄土真宗の法要について
浄土真宗では、法要の意味合いが他の宗派とは異なります。ここでは主要な法要について見ていきましょう。

初七日・四十九日法要の特徴

浄土真宗の初七日法要は、他の仏教宗派とは意味合いが少し異なります。一般的な仏教では、死後49日間は魂が成仏していないとされ、故人が極楽浄土へ行けるよう供養が行われます。一方、浄土真宗では、故人はすでに阿弥陀如来によって浄土へ迎えられていると考えます。

そのため、初七日法要は供養というより、故人への感謝を表す場として行われるのが特徴です。当日は、遺骨や遺影の前で僧侶が読経し、参列者が焼香を行います。

最近では、葬儀と同じ日に初七日法要を行う「繰り上げ初七日法要」や、告別式のあとに初七日法要を済ませ、その後に出棺・火葬を行う「繰り込み初七日法要」も増えています。

「塔婆」や「精進落とし」は本当に必要ない?

「塔婆」や「精進落とし」は本当に必要ない?
浄土真宗の年忌法要も、故人の供養というよりは阿弥陀如来の救いに感謝し、生きている者が仏法を聴聞する機会として重視されています。

法要の後には「お斎(おとき)」と呼ばれる会食を行うのが一般的です。これは精進落としとも呼ばれます。

塔婆供養は行わない理由

浄土真宗では、他の仏教宗派と異なる考え方に基づき、塔婆や精進落としについても独自の見解を持っています。これは、「他力本願・他力念仏」の教えに立ち、亡くなった人はすぐに浄土へ往生するとする考え方によるものです。

そのため、故人の往生を願って塔婆を立てるような塔婆供養(追善供養)は、基本的に行いません。
ただし、地域や寺院によっては、宗派に関係なく塔婆を立てる習慣が残っている場合もあるため、事前に所属している寺院に確認しておくと安心です。

「精進落とし」は地域によって考えが異なる

精進落としは、僧侶や親族、参列者に感謝し労をねぎらう宴席としての側面があります。浄土真宗では献杯を行わないので注意が必要です。

所要時間は1〜2時間程度が目安とされており、遺族は適切なタイミングで締めのあいさつをするようにしましょう。また、地域によって精進落としを行うかどうかの習慣が異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

浄土真宗で気をつけたいマナーと注意点

浄土真宗で気をつけたいマナーと注意点
浄土真宗の葬儀や法要に参列する際には、いくつか特有のマナーや注意点があります。具体的に見ていきましょう。

焼香のマナー

浄土真宗の焼香の方法は、各派によって若干異なります。

浄土真宗本願寺派:抹香を1度つまんで香炉に落とします
真宗大谷派:抹香を2度つまんで香炉に落とします


また、浄土真宗では線香を立てずに寝かせてお供えするのが一般的です。

焼香の一般的な手順は以下の通りです。
1. 焼香台の手前まで進む
2. ご遺族に一礼して焼香台の前に進み、遺影の方を向いて一礼
3. 数珠を左手にかけ、香炉の前に立つ
4. 抹香を右手の親指、人差し指、中指でつまむ
5. 宗派に応じて1度または2度、抹香を香炉へ静かに落とす
6. 両手に数珠をかけ、遺影に向かって合掌
7. 顔を上げて少し下がり、ご遺族に向かって一礼して自席に戻る

香典マナーと表書きの書き方

浄土真宗の香典袋の表書きについても、他の仏教宗派と異なる点があります。一般的には「御霊前」は使わず、「御仏前」や「御供」と書くのが基本です。

これは浄土真宗の教えでは、亡くなった人は阿弥陀如来の救いによってすぐに極楽浄土に往生して仏になるため、霊という存在はないという考えに基づいています。

香典袋の中央部分には、自分の名前をフルネームで書きます。表書きや名前を書く際には、薄墨を使うのがマナーです。正式には毛筆を用いますが、筆ペンでも問題ないでしょう。

本願寺派と大谷派の違い

浄土真宗の中でも、本願寺派と大谷派では細かい部分で違いがあります。

たとえば、焼香の回数が本願寺派は1回に対して、大谷派は2回と異なります。

また、導師の呼び方にも違いが見られます。本願寺派が「門主(もんしゅ)」と呼ばれるのに対して、大谷派は「門首(もんしゅ)」という呼称が用いられます。

さらに、念仏の読み方も、本願寺派は「なもあみだぶつ」と発音するのに対して、大谷派は「なむあみだぶつ」と発音します。

まとめ

浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀如来の本願力によってすぐに極楽浄土に往生し、仏となると考えます。

葬儀の作法や香典の表書き、焼香の回数など、一般的な仏教の作法と異なる点も多く、特に本願寺派と大谷派の違いにも注意が必要です。

参列する際には、宗派ごとの考え方を尊重し、正しいマナーで故人と向き合いましょう。

よくある質問

Q

浄土真宗で死んだらどうなるの?

阿弥陀如来の本願により、すぐに極楽浄土へ往生し、仏になると考えられています。「成仏を願う」「迷っている霊」といった考えはありません。

Q

浄土真宗の喪中、やってはいけないことは?

浄土真宗では、喪中に特別な忌みごとをする必要はありません。年賀状の送付も個人の判断に委ねられます。ただし、一般的な社会的マナーとして控える人も多いようです。

Q

浄土真宗 何回忌までやる?

法要は初七日・四十九日・一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌……と続きます。地域や家の慣習によって異なりますが、三十三回忌まで行う家庭が多いようです。

Q

死後49日はどこにいるのですか?

浄土真宗では、亡くなった方はすぐに阿弥陀如来のもとに往生して仏になるとされるため、「中陰」や「四十九日間をさまよう」といった考えはありません。法要はあくまで遺された人が仏の教えを聞く場として行われます。

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葬儀の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
この記事の監修者

株式会社ディライト

代表取締役 高橋 亮

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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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