葬儀社は年末年始もやってる?
年末年始に葬儀を行わないとしても、亡くなったら遺体の搬送や葬儀の日までの安置などを行うために葬儀社に依頼をしなければなりません。
葬儀社は24時間365日年中無休。
年末に亡くなっても、正月に亡くなってもすぐに葬儀社に連絡をしましょう。
搬送や安置の道具を持って、対応に来てくれます。
年末年始で葬儀費用が増えることがある?
年末年始で葬儀費用が増える可能性があるのではないかと心配する方もいらっしゃいます。
年末年始で葬儀費用が増える可能性があるとするなら次の2点です。
①安置料やドライアイス料
⇒万が一火葬場が1月3日までだった場合、火葬ができるのは早くても1月4日以降です。
もし大晦日に亡くなった場合、火葬を行うまでに最低でも3日以上はかかり、それまでの安置料や遺体を保全するためのドライアイス料がかかってしまいます。
最短で4日に火葬場の予約が取れればいいですが、休業明けは火葬場が混み合っていることが多く、さらに葬儀まで日数がかかることになります。
ただし、これは冬の死亡者が多い時期だと年末年始に限らず発生するもの。
「年末年始だから」という理由だけで特別に費用が上がるものではありません。
②遠方の親族の宿泊代など
直接の葬儀費用ではありませんが、遠方から親族や参列者が来てホテルなどに宿泊する際には注意が必要です。
年末年始は、ホテルや旅館の費用が比較的高価格に設定されている傾向にあります。
年末年始で香典を用意できない時はどうする?
年末年始でも香典を用意する必要がありますが、手持ちがない場合金融機関に行かなければなりません。
しかし年末年始だと金融機関も休業していることがほとんど。
その場合にはどうしたらいいでしょうか?
まずはコンビニなどでおろせないかを検討してください。最近では24時間365日コンビニなどのATMでおろすことができます。
もしどうしても用意ができない場合には、後日郵送でお送りしましょう。
郵送でお送りする場合には、必ず現金書留を使用し、一筆お悔やみのお手紙を同封します。

【関連】年末年始に香典返し送ってもいい?
もし秋ごろに葬儀を行った場合、香典返しを送るタイミングが年末年始と重なる場合もあります。
ただし三が日や松の内の間に香典返しを送るのは、縁起が悪いと考える方もいるため避けたほうがいいでしょう。
もし年末年始に香典返しを送る場合には、松の内が明けた1月7日以降に届くようにします。
年賀状を出してしまっていたら?
年末年始に亡くなった場合には、既に年賀状を出してしまっているということがほとんどでしょう。
その場合には松の内を過ぎた7日以降に寒中見舞いを出します。
年賀状をいただいたことへのお礼、いつだれが亡くなったか、連絡が遅くなったことへのお詫びの旨を入れておきましょう。
まとめ
年末年始の葬儀についてご紹介しました。
火葬場が空いていれば、年末年始でも葬儀を行う事ができます。
しかし参列者への気遣いで、年末年始の葬儀を避けることも多いのが事実です。
年末年始の火葬場の状況やなどについては、近隣の葬儀社に相談しましょう。
もしものことが年末年始におきそう、という危ない状況の場合には早めに葬儀社や、お墓のあるお寺に連絡をしておくことをオススメします。

この記事を書いた人
亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)
東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。