お布施の金額相場と渡し方

最新編集日:2022年03月17日

お布施の金額相場と渡し方

仏式の葬儀を行うとなると必ず必要になるのが「お布施」というものです。
簡単に言うとお坊さんに渡すお礼のお金のことですが、葬儀にかかる費用の中でも意外と大きなウェイトを占めるものです。

しかし普段からお寺とお付き合いがなければ馴染みのないものなので「いくら包めばいいの?」「いつどうやって渡せばいいの?」と多くの方が頭を悩ませています。
そこで本記事では、葬儀の際のお布施の相場や渡す際のマナーなどについてまとめて解説します。

葬儀における「お布施」とは

先述の通りお布施とは、簡単に言えばお坊さんに渡すお礼のことです。
仏式の葬儀では、お坊さんにお経を読んでもらい、故人の死後の名前である戒名をつけてもらうので、それに対するお礼という事になります。
それとは別に、お坊さんが移動するのにかかった交通費「お車代」と、お坊さんが精進落としをご一緒しない場合に料理の代わりにお渡しする「御膳料」というものも渡します。
「お車代」と「御膳料」は本来はお布施とは意味が違うのですが、葬儀の際にはそれら全てを含めてお布施と呼ぶことが多いです。

金額の相場

一番知りたいのは具体的な金額相場だと思います。
しかしお布施の金額は具体的に決まっていません。これが多くの人の頭を悩ませる原因です。
お布施の金額は、宗派やお寺との付き合いの深さや戒名のランク、地域などによって大きく変わります。そのためここではあくまで平均的な値段をご紹介します。

葬儀でかかったお布施の金額の全国平均は47.3万円となっています。
まず、2日間の葬儀で読経をお願いした場合のお布施の読経料は約15万~40万円あたりが多いようです。
地域による違いもあり、関東圏では20万~35万が相場とされていますが、関西圏では20万円前後が多いようです。少なくとも読経料だけで15万円以上はかかると思っておけばいいでしょう。
そこに戒名料が加わります。
戒名料は、もらう戒名のランクや宗派によって変わってきます。10万円前後から、高いランクであれば100万円以上の事もあります。
一般の方に多くつけられる「信士・信女」というものであれば平均的には10万~50万円ほどになります。
これにお車代5,000~100,000円、御膳料5000~100,000円が加わり、2日間の葬儀でのお布施の平均は50万円程になります。

先述の通りこれはあくまでも平均の値段です。
親族・知人などに相談してもいいですし、それでも分からないときには葬儀社にいくらぐらい包めばいいか聞きましょう。お坊さんに直接聞くのも実はマナー違反ではありません。ただし「いくら包めばいいですか?」と聞いても「お気持ちで」と答えられてしまう可能性があるので、「他の方はどれくらい包んでいらっしゃいますか?」などと聞くといいでしょう。
最近ではインターネットで、定額のお布施+手配料でかなり安価にお坊さんを手配できるサービスもあります。手配料にお布施の金額が含まれている場合が多く、費用を節約できるうえに、お布施が定額化されているため「いくら包めばいいの?」と悩まなくて済む便利なサービスです。特定のお寺と関係を持っていない場合はそのようなサービスを利用してもいいでしょう。

渡すタイミング

お布施を渡すタイミングに決まりはありませんが、一般的には葬儀や法要が終わった後や、始まる前の挨拶のときに渡すことが多いです。葬儀前に渡す場合は「本日はどうぞよろしくお願いします。」葬儀後なら「お世話になりました。」などの言葉を添えて、「どうぞお納めくださいませ。」と一声添えてからお布施を渡すといいでしょう。

渡すときのマナー

お布施をお坊さんに渡すときにもマナーはあります。まずお布施をそのまま手渡しするのはマナー違反なので避けましょう。一般的に、お布施は「お盆にのせて渡す」または「袱紗にのせて渡す」のどちらかの方法で渡します。

お盆にのせて渡す

切手盆(きってぼん)というお盆に乗せて渡すのが一般的です。
お盆にのせて渡す際は、正面をお坊さん側へ向けてお盆のまま渡すかお坊さんの前にお盆を置く、どちらかの方法で渡すといいでしょう。ただし、お盆を床に置いてからお坊さんの前まで引きずって寄せる行為はマナー違反なので注意するようにしましょう。渡すお盆が無くても、葬儀社が用意してくれることもあるので確認してみましょう。

袱紗(ふくさ)にのせて渡す

切手盆が用意できなければ、袱紗に乗せて渡すという方法があります。
自宅以外で葬儀をおこなう際には、基本的にお布施は袱紗に包んで持ち歩きます。そして渡す際にはお布施を包んだ封筒を袱紗から取り出して袱紗の上にお坊さんから見て正面になるようにのせて渡します。袱紗を床に置かないように注意しましょう。

まとめ

ここまで、一般的なお布施の相場や渡し方のマナーについて紹介しました。
宗派や地域によってマナーが変わるということもあります。普段お坊さんと付き合いが無ければ戸惑うのは当然の事です。葬儀社にお坊さんを手配してもらった場合、分からないことがあったら遠慮せずに葬儀社に聞きましょう。菩提寺であれば親族に相談してみるといいかもしれません。

この記事を書いた人

亀井 洋一

東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。

【知らなきゃ損】葬儀の情報一覧

トップ画像家族葬・葬儀の見積書を見ても理解できない!見積りを簡単に比較する方法少し前までは「葬儀の事前準備をするなんて不謹慎な!」という方も多くいらっしゃいましたが、「終活」という言葉も生まれ、事前に葬儀の相談をするのが当たり前の時代になりました。 ただ、数社から葬儀社から見積書を取り寄せたのはいいが「何を比較すれば良いかわからない」「どの...(続きを読むトップ画像【業界激震】東京23区で火葬場に直接葬儀を依頼できるようにー東京博善と公益社が提携通常、火葬場を利用する際には葬儀社に依頼をする必要があり、火葬場に連絡をしても「葬儀社さんを通してください」と言われることがほとんどです。 しかし2022年7月から東京23区内の6つの火葬場で、火葬場に直接連絡をしても葬儀を行うことができるようになります。 どう...(続きを読むトップ画像葬儀社をキャンセルするとキャンセル料がかかる?大切な方が亡くなって慌てて葬儀社に搬送をお願いしたけど、出してもらった見積もりが高かった......。 そこで葬儀社をキャンセルしたいと思ったときに気になるのが、キャンセル料を取られるのか、そもそもキャンセルができるのかどうかではないでしょうか。 この記事では葬...(続きを読むトップ画像葬儀社を始めるのに許可はいらない?葬儀社を認可制にする動き特別な資格が必要な葬儀社ですが、実は認可制・届け出制ではないことをご存知でしょうか? そのため実際に葬儀社がどのくらいあるのかが分からなかったり、災害時や今回のコロナ禍などに情報伝達がうまくいかないことも。 そこで葬儀社を届け出制にする、という動きが少しずつ始ま...(続きを読むトップ画像2021年の葬儀から見る「今年の葬儀の決め方」2022年になり、既に1か月が経ちました。未だコロナの脅威は衰えず、思ったように行動できない日々を過ごしていることと思います。 今回は2021年を振り返り、去年の葬儀形式のトレンド、今後葬儀業界がどうなっていくかを調査していきましょう。なお、今回の調査は過去1年の当社...(続きを読むトップ画像親の葬儀に参列しないのは非常識?どうしても参列できない時の対処法血のつながった親でも、何らかの理由で葬儀に参列できない、したくないこともあるかもしれません。 その時にはどのように対処したらいいでしょうか? 親の葬儀に参列しない例や、その時の対処法についてご紹介します。...(続きを読むトップ画像日本初の映画葬「さらば!千葉真一」お別れ会の概要と運営会社をご紹介2022年1月22日(土)、東京都港区「増上寺 光摂殿」にて映画俳優の千葉真一さん(享年82)のお別れ会が開かれました。 『さらば!千葉真一』と名付けられ、過去の映像や写真がふんだんに映し出されたお別れ会。 その概要と、そんなお別れ会を実現した運営会社「株式会社セロ...(続きを読むトップ画像雪が降ったら葬儀はどうなる?今年も1月に雪が降りました。 雪が降ると公共交通機関や道路状況に様々な影響が及びます。 葬儀当日に雪が降った場合にはどのような影響があるのでしょうか? 雪が葬儀に及ぼす影響や対処法、葬儀に参列する際の注意点などをご紹介します。...(続きを読むトップ画像震災が起きたら葬儀はどうなる?東日本から約11年目東日本大震災から約11年が経とうとしています。 この震災では約16,000人が亡くなり、約2000人もの方がいまだに行方不明です。 震災の時には、様々な部分で混乱が生じますが葬儀も例外ではありません。 同時に多くの方が亡くなる大震災。その時葬儀や火葬はどのよう...(続きを読むトップ画像遺言書の強制力は?葬儀について書かれてたらどうする?亡くなる前に故人が残した遺言書。 それにはどのくらいの効力があるのか、遺言書に書かれている内容に従わなかった時にどうなるのか、気になる方が多いのではないでしょうか。 ここでは遺言書の強制力について葬儀について書かれていた場合なども含めて詳しく解説していきます。...(続きを読む
▶すべての記事を見る