こんなにも変わる?葬儀の見積り
葬儀の費用は葬儀社のプランや会場の設備によって大きく変わります。
その差額はなんと数万円から数十万円に及ぶこともあります。
ここでは、1つの事例からどのくらいの金額の差が生まれるのか、その原因を見てみましょう。
2社に葬儀費用の見積もりを取った結果。。。
ある人がA葬儀社とB葬儀社に葬儀の見積もりをお願いしました。
するとA葬儀社では約170万円、B葬儀社では約90万円。
同じ条件(人数や規模)での見積りです。なぜこんなにも差があるのでしょうか?
葬儀費用の差の原因は?
その差の原因はズバリ花祭壇の値段です。
A葬儀社が提案したのは、花祭壇を利用しての葬儀でした。
実は花祭壇の値段はかなり高額になることが多く、葬儀社にとっての大きな利益源です。
それに対し、B葬儀社が提案したのは公営斎場に常設してある白木祭壇を利用しての葬儀でした。
花祭壇を望まない場合には、常設された白木祭壇を利用すれば祭壇の料金はほぼかかりません。
祭壇が常設されている斎場ではほとんどの場合、斎場の利用料に祭壇費用が含まれています。
別途使用料がかかることもありますが、かなり安価であることが多いです。
つまり常設された白木祭壇をそのまま利用すれば、花祭壇の値段がゴッソリお得になるということです。
ただし、葬儀社の中には花祭壇の料金も含めたセット料金を設定していて、常設された祭壇を利用してもその分の料金を値引くことができないという場合もあるので、注意が必要です。葬儀社によく確認しましょう。
常設された白木祭壇の上に花を置いたり、白木祭壇をカーテンなどで後ろに隠して花祭壇を組むと、斎場の利用料とは別に花祭壇の費用がかかるということになります。
花祭壇の持ち込みが禁止されている斎場にも関わらず「花祭壇」代をとる悪い葬儀社もたまにいるので、注意してくださいね。
花祭壇で葬儀をしたい場合には使えない方法です。
「お花が大好きだったお母さんを、たくさんのお花で送ってあげたい。」「たくさんのお花を飾って豪華な式にしたい。」という場合にはこの方法は使えません。
故人の遺志や、遺族の気持で選びましょう。
「とにかく費用を抑えたい」「質素に行いたい」「祭壇以外のもの(棺や骨壺、お料理など)にこだわりたい!」という方は白木祭壇が常設された斎場を利用して祭壇費用を節約しましょう。
より納得のいく葬儀を行うには予算と希望の内容のバランスを考えることが大切です。葬儀社の提案を鵜呑みにするのではなく、自分で選択をして後悔のない葬儀を行いましょう。

この記事を書いた人
亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)
東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。