精進料理とは?
精進料理とは、肉・魚・卵を使用せず、野菜や海藻、豆などの穀類を材料とした料理の事です。また野菜でも、ニンニクやニラなど匂いの強い野菜も使用しません。
一般的に、法要の場で食べられることが多いです。
もともと精進料理は修行に励む僧侶の食事でした。仏教の殺生を禁じる教えからから、肉や魚や卵が使われません。
かつては親族が亡くなると、殺生を避けて、故人を供養するために、四十九日の忌明けまで精進料理を食べ続けるという習慣がありました。
そして葬儀の料理でよく耳にする「精進落とし」は、もともと四十九日が終わった後に精進料理から普通の食事に戻すことを意味しています。
しかし、現代では精進料理を食べ続けることは難しく、葬儀に参列してくれた人への振舞として精進料理を用意することが多くなっています。
(非常にヘルシーなことから、女性の間でダイエット食として注目されることも...)
なぜいま「精進料理」なの?
精進料理の習慣が薄れてきた今、なぜ精進料理の提供を開始することになったのでしょうか。
プレスリリースには次のように書かれています。
“昨今、葬儀が小規模化し、葬儀文化も同時に薄れる傾向があります。
そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大により更にその傾向が深まることは葬儀業界の多くの方々が危惧しており、葬儀の場でお食事をいただく文化が薄れることも同様に危惧されています。
こうした状況に対して玉乃家は、葬儀の場で料理をおいしく召し上がっていただくことに併せて、「送る」に相応しい料理” 精進料理” をご提供することで葬儀の持つ意味合いをより噛み締めていただけるようにとの想いでこの取り組みを開始いたしました。
(中略)大切な「送る」場だからこそ、今一度、本来の精進料理のかたち、意味に回帰したいとの想いをこめてつくったお食事です。”
本来の、葬儀での食事に込められた「供養」の意味合いに立ち返ることから、葬儀全体の意義にも立ち返ろうではないかという事です。
コロナで亡くなった方には、対面もできない、葬儀もできないということから、供養の大切さを実感した人もいるのではないでしょうか。
“お坊さんと作る精進料理”とは?
さて、精進料理といってもせっかくなら美味しいものを食べたいですよね。
玉乃家が用意した“お坊さんと作る精進料理”は「精進料理を研究する僧侶の会」に所属し、様々な料理番組などにも出演している、吉村昇洋さん(よしむら・しょうよう/曹洞宗普門寺副住職、「広島精進料理塾」主宰)、向井真人さん(むかい・まひと/臨済宗妙心寺派陽岳寺副住職)、青江覚峰さん(あおえ・かくほう/浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職、「暗闇ごはん」主宰)がプロデュースをしています。
季節の色とりどりの野菜を使った煮物や炊き合わせだけでなく、湯葉や野菜、豆などを使って肉や魚に似せた料理もあります。
最近注目を集めている、大豆ミートをイメージしてもいいかもしれませんね。
料理に精通した僧侶がプロデュースした料理なのでとってもおいしそうですね。
7月20日~22日に葬儀社やメディアなど向けの試食会があるので、実際食べてみた感想を後日ご紹介する予定です。
大切な人を見送る「葬儀」での食事。美味しく、そして心を込めていただければ、故人もきっと安心して旅立てるのではないでしょうか。
「玉乃家」とは?
今回、精進料理の提供を開始した「玉乃家」は、ひよこのマークでおなじみ「おべんとうの玉子家」のグループ企業として、首都圏を中心に葬儀向けの仕出し料理を提供しています。
首都圏でトップのシェアを誇っています。
玉乃家(株式会社ビッグエッグジャパン)について
玉乃家は、葬儀・法事・パーティーなど、都内で年間10,000 件以上の仕出し料理を提供しています。
ビッグエッグジャパンは1日6 万食以上の弁当を都内の企業に届ける( 株) 玉子屋のグループ企業です。
(会社概要)
会社名:株式会社ビッグエッグジャパン
屋号:玉乃家
代表者:代表取締役社長 菅原勇一郎
所在地:東京都大田区下丸子2-16-12
TEL:03-3757-5511
FAX:03-3757-5515
HP:http://tamanoya-tamagoya.jp

この記事を書いた人
亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)
東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。