【首都圏版】コロナで亡くなったら葬儀はできる?

最新編集日:2022年03月15日

【首都圏版】コロナで亡くなったら葬儀はできる?

日本で新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってから、約1年半。
死亡者数は日本国内で約15,000人、東京都内だけでも約2,500人以上までにのぼっています。

昨年は、志村けんさんや岡江久美子さんなど、新型コロナウイルス感染症で亡くなったら面会も立ち合いもできないという情報が広がりました。
約1年半が経ち、現状はどうなっているのでしょうか?
ここでは新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合に、葬儀ができるのか、実際に葬儀を行った事例や流れについて紹介をします。

※2021年9月現在、主に関東首都圏内での情報です。

コロナで亡くなったら葬儀はできる?

新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合、葬儀ができるのかどうか。
結論、故人に適切な処置が行われていれば、葬儀を行うことはできます。

新型コロナウイルスが流行し始めた約1年半前は「得体のしれないウイルス」状態だったため、とにかく感染防止という観点で志村けんさんや岡江久美子さんの場合のように、面会もできずにお骨になった状態で遺族のもとへと、せざるを得ませんでした。
しかし約1年半が経ち、分かることが増えてきた中で、少しずつ「新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合も最大限のお別れをできるように」という流れになってきています。

厚生労働省から医療従事者や葬祭事業者に出されているガイドラインでは、新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合、遺体を非透過性の納体袋に納め、密閉し、その後納体袋の表面を消毒し、その後は納体袋が破損しないよう厳重に注意することとされています。
そして、その処置が適切に行われている状態であれば、通常通り葬儀を行うことが可能です。

しかし実際には、次のような理由で新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合には火葬のみにする方がまだまだ多いです。
・自社で、上記の処置を適切にできる葬儀社が限られる
・安置室や式場の使用や、遺族の立ち入りを制限している火葬場が多い
・遺族が濃厚接触者である可能性が高い
・受け入れている式場が少ない

このような状況の中、新型コロナウイルス感染症で亡くなり、葬儀を行った事例もいくつかあるのでご紹介します。

アルファードと駐車場を借りてお別れ

関東圏で、新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の事例です。
遺族に濃厚接触者に該当する人はいませんでした。

故人は厚生労働省のガイドライン通り、非透過性の納体袋に納まっており、表面の消毒、さらに棺にも納められた状態。
コロナで亡くなった方の葬儀を受け入れている式場は近くになかったため、遺族が大きめの車、アルファードと駐車場を借りてお別れをすることにしました。
車の中に棺、そしてその周りを花で囲んで飾り付け。密を避けるため、遺族は1人ずつ車の中に入っていき、それぞれ故人にお別れをしました。

自宅療養中に亡くなり、遺族が濃厚接触者の場合

自宅療養者が増える中、自宅療養中に亡くなってしまう場合も。そして同居している遺族は濃厚接触者。
こんなケースはもう珍しくありません。
この場合、遺体の処置や遺族との打合せを行う葬儀社の従業員は、感染リスクが高いため対応できる葬儀社は限られています。
東京都日野市の葬援は、このケースに対応できる数少ない葬儀社の1つです。

明らかに自宅でコロナが原因で亡くなった場合、訪問医療の先生が死亡診断書を発行し、そのまま自宅での安置、火葬日に火葬場に移動するという流れになります。
その安置している間に、自宅で簡単な飾り付けを行ったり、お坊さんにオンラインでの読経をお願いするなどして、家族とお別れの時間を過ごすことができます。

自宅療養者が増える限り、最も増える可能性の高いケースです。

火葬場で立会うことはできる?

ガイドライン上では、納体袋に適切に納められていれば、斎場や火葬場で面会・立会いが可能とされています。
しかし火葬場が、遺族の立ち入りを制限している場合があります。
その場合には、面会や立会いができません。

約1年前はほとんどの火葬場が遺族の立ち入りを制限していましたが、神奈川・埼玉・千葉、東京の一部火葬場では、他の参列者と接触しないように別ルートを設けるなどして、遺族も火葬前のお別れや、収骨などができるようになってきています。
遺族が入れるかどうか、各地域の火葬場または葬儀社にお問合せください。
一都三県の主要な火葬場の対応状況はこちら

故人から感染する可能性は?

そもそも故人を経由して新型コロナウイルス感染症にかかる危険性はあるのでしょうか?

新型コロナウイルスの感染経路は主に、飛沫感染と接触感染です。
亡くなっている方は呼吸や会話をしていないため、飛沫感染の心配はありません。
つまり接触感染対策をしっかりと行えば、故人から感染する危険性は極めて低いと言えます。

火葬場や斎場(葬儀場)が式場の使用や、遺族の立ち入りを制限しているのは、故人からの感染リスクよりも、遺族が濃厚接触者である可能性が高いことを懸念してのことです。

※「飛沫感染」:くしゃみや咳などによって、つばと一緒にウイルスが放出され、他者がそれを吸い込んで感染すること
※「接触感染」:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。そこを他の人が触り、手で口や鼻を触ることにより粘膜から感染すること

コロナで亡くなったら24時間以内に火葬しなければいけない?

通常の場合、死後24時間以内の火葬が法律で禁止されていますが、指定の感染症で死亡した場合は24時間以内でも火葬ができます。
「できる」のであって「しなければならない」という義務ではありません。そのため焦る必要はありませんし、むしろ首都圏の火葬場の混雑状況では24時間以内の火葬は難しいです。

遺体の処置は誰がどうする?

厚生労働省が発表しているガイドライン上では、新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合、遺体を非透過性の納体袋に納め、密閉し、さらに表面を消毒したうえ、納体袋が破損しないよう厳重に注意することとされています。

病院で亡くなった場合

基本的には医療従事者の方が、納体袋に納めて納体袋の表面を消毒します。
しかし医療従事者の方も忙しかったり、病院の規模によって処置が不可能な場合には、搬送業者(葬儀社など)が行うこともあります。

介護施設や自宅の場合

介護施設や自宅で亡くなった場合には、適切な処置をできる人がいないため、搬送業者(葬儀社など)が行います。

警察に安置されている場合

この場合も警察が同じように、納体袋に納めて納体袋の表面を消毒しますが、場合によっては搬送業者(葬儀社など)が行います。

いずれの場合も、ガイドライン上では納体袋に納めて、その表面を消毒すればOKです。
しかし火葬場によっては、更なる処置を求められるところも。
納体袋に納めて表面を消毒した後に、棺に納めて目張りをし、さらにその棺を消毒する必要がある火葬場もあります。

面会はできる?

ガイドライン上では、非透過性の納体袋に納められ、密閉されている状態であれば面会は可能とされています。
しかし納体袋を開けることはできないので、故人のお顔や手に触れることはできません。

非透過性の納体袋に収められて密閉されているのを前提として、さらに以下の3つの条件がそろっていれば病院で故人に面会することができます。

1.病院が患者さん以外の人の立ち入りを許可している

病院によっては感染拡大防止対策のため、医療従事者、従業員、患者さん以外の立ち入りを禁止している場合があります。
病院から立ち入りの許可がでれば、病院内で面会ができます。

もし病院内で面会ができなかった場合、葬儀社によっては、火葬場の駐車場などで棺の小窓を開けて顔を見せてくれる場合もあります。
葬儀社にお問合せください。

2.遺族が濃厚接触者でないこと

遺族が濃厚接触者の場合には、自宅やホテル、病院などから身動きが取れないので面会もできません。

3.透明の納体袋に納められていること

顔が見えるような透明の納体袋でないと、顔は見られません。
最近都内では7割以上が顔の部分だけ透明、または完全透明で、故人の顔が見える納体袋です。

首都圏火葬場の対応状況まとめ

首都圏の主要な火葬場の新型コロナウイルス感染症で亡くなった方への対応状況をまとめておきます。(2021年8月9日現在)

東京都

戸田葬祭場(板橋区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族の立会は一切できません。

落合斎場(新宿区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。安置室や式場は利用できません。遺族の立会はできません。

代々幡斎場(渋谷区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

町屋斎場(荒川区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

四ツ木斎場(葛飾区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

桐ケ谷斎場(品川区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

堀ノ内斎場(杉並区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

瑞江葬儀所(江戸川区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族の立会はできません。

臨海斎場(大田区):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族が立会うためには、濃厚接触者でないことや感染者でないことを証明する書類などが必要になるので、基本的には立会いが難しいです。

南多摩斎場(町田市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が八王子市・町田市・多摩市・稲城市・日野市の住民の場合のみ火葬を受け入れています。遺族の立会はできません。

八王子市斎場(八王子市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が八王子市の住民の場合のみ火葬を受け入れています。遺族の立会はできません。

立川聖苑(立川市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が立川市・昭島市・国立市の住民の場合のみ火葬を受け入れています。遺族の立会はできません。

日野市火葬場(日野市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が日野市の住民の場合のみ火葬を受け入れています。遺族の立会はできません。

瑞穂斎場(西多摩郡瑞穂町):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が瑞穂町、福生市、羽村市、入間市、武蔵村山市の住民の場合のみ火葬を受け入れています。少人数であれば、遺族の立会いは可能ですが、基本的には駐車場内での待機となります。
希望があれば、収骨も可能です。

ひので斎場(西多摩郡日の出町):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方があきる野市、日ノ出町、奥多摩、檜原住民の場合のみ火葬を受け入れています。

神奈川県

横浜市南部斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。少人数であれば、立会いが可能です。必ず休憩室を一室手配をし、遺族はそこを利用します。(濃厚接触者の場合は不可)
お別れの際には、棺を開けることはできませんが小窓を開けて顔を見ることができます。

横浜市北部斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

横浜市戸塚斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

横浜市久保山斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は受け入れていません。

かわさき市南部斎苑:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。5名程度までであれば、立会いが可能です。(濃厚接触者の場合は不可)
お別れの際には、棺を開けることはできませんが小窓を開けて顔を見ることができます。

かわさき市北部斎苑:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。5名程度までであれば、立会いが可能です。(濃厚接触者の場合は不可)
お別れの際には、棺を開けることはできませんが小窓を開けて顔を見ることができます。

相模原市営火葬場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。詳細は相模原市営火葬場(042-744-3330)、または近隣の葬儀社にお問合せください。

厚木市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。建物内への遺族の立入りはできないため、駐車場内などで待機をする必要があります。

埼玉県

谷塚斎場(草加市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。安置室や式場は利用できません。遺族の立会はできません。

所沢市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。詳細は所沢市斎場(04‐2993‐9931)、または近隣の葬儀社にお問合せください。

越谷市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族は待合室を利用することができます。
詳細は越谷市斎場(048-960-6800)、または近隣の葬儀社にお問合せください。

浦和斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。詳細は浦和斎場(048-855-6246)、または近隣の葬儀社にお問合せください。

大宮聖苑:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。詳細は大宮聖苑(048-682-2800)、または近隣の葬儀社にお問合せください。

川越市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。詳細は川越市斎場(049-226-0090)、または近隣の葬儀社にお問合せください。

川口市めぐりの森:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が川口市の住民の場合のみ火葬を受け入れています。遺族の立会はできません。

メモリアルトネ:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。最小限の人数であれば遺族の立会いは可能です。

上尾伊奈つつじ苑(上尾市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。

しののめの里(富士見市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が富士見市・ふじみ野市・三芳町の住民の場合のみ火葬を受け入れています。少人数であれば遺族の立入りは可能です。お別れの際には小窓を開けて、顔を見ることができます。

千葉県

浦安市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族の立入り可能です。休憩室を必ず手配し、遺族はそこを利用します。

野田市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族の立会いはできません。駐車場などで待機することになります。

ウイングホール柏斎場:原則、新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が流山市・柏市・我孫子市の住民だった場合のみ受け入れています。遺族の立会いはできません。

千葉市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族の立入り可能です。最後のお別れの際には、小窓を開けて顔を見ることができます。

馬込斎場(船橋市):現在大規模改修工事中であることもあり新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬は行っておりません。

しおかぜホール茜浜(習志野市):新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。
3名程度であれば、遺族の立ち合いが可能です。お顔を見ることはできませんがお見送り、お骨上げはできます。仮説の遺族控室を使用できます。

印西斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方が、印西市・白井市の住民だった場合のみ受け入れています。遺族の建物内への立ち入りはできません。駐車場で待機をすることになります。

市川市斎場:新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の火葬を受け入れています。遺族の立会いは希望が強い場合には可能です。

この記事を書いた人

亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)

東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。

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