日華多磨葬祭場とは
日華多磨葬祭場とは、東京都府中市にある斎場(葬儀場)併設の火葬場です。株式会社日華という民間企業が運営しています。
100名以上の葬儀に対応可能な式場、安置室、火葬場など葬儀を行うのに必要な設備が全てそろっているので、葬儀から火葬までを一カ所で行うことができます。
府中市、多摩市、国分寺市、調布市、三鷹市など、府中市周辺の方々からよく利用されています。
他の都道府県では珍しい、民営の火葬場なので火葬料金は比較的高額。
その分広々として、高級感のある施設は、高い評判を呼んでいます。
値上げの内容は?
令和3年3月、葬儀業者に一斉に通知された火葬料金の値上げのお知らせは、次のような内容です。
いくら値上げされる?
現行の59,000円から78,000円へと1.9万円の値上げとなります。
満6歳以下の小人は、現行32,300円から42,000円へと9,700円の値上げです。
いつから値上げされる?
予定では、令和3年4月1日からと発表されています。
10年ぶりの値上げとなります。
値上げの対象外となるのは?
区民葬や、市民葬を利用しての葬儀であれば、4月以降も現行の火葬料金で利用ができるとのことです。
相次ぐ火葬料金の値上げ
東京都内での火葬料金の値上げは、これに始まったことではありません。
今年の1月から、23区内の株式会社東京博善が運営する火葬場、町屋斎場、四ツ木斎場、桐ケ谷斎場、代々幡斎場、落合斎場、堀ノ内斎場が値上げを行いました。
この6つの火葬料金は75,000円になりましたが、日華多磨葬祭場に関してはそれを上回る78,000円になります。
どちらも民営の火葬場。
新型コロナウイルス感染症の影響で、利益が下がっていることが関係あるようです。

値上げの理由は?
今回の値上げの理由は「火葬炉設備、施設メンテナンスなどの諸経費の高騰」によるもの、と発表されています。
さらに新型コロナウイルス感染症の影響で、葬儀を行う人が減ったことにより、式場を利用する人や料理を食べる人が減ったことも影響していると考えられます。
式場使用料や飲食代の売上が減ってしまい、火葬場や式場などの設備メンテナンスが現行の火葬料金では厳くなったということが推測されます。
火葬場選びで火葬料は大きく変わる
火葬場次第で、火葬料金は数万円の差が出ることもあります。
地域ごとに、火葬料金の負担が少ない火葬場を紹介します。
八王子市、町田市、多摩市、稲城市、日野市の方は「南多摩斎場」
八王子市、町田市、多摩市、稲城市、日野市の方であれば、南多摩斎場がオススメです。
故人の住民票がこの5つの市にある場合には、火葬料金が無料になります。
府中市の方は「府中の森市民聖苑」
府中市の方であれば、府中の森市民聖苑がオススメです。
故人、または喪主になる方の住民票が府中市にある場合には、火葬料金が無料になります。
市民葬・区民葬なら火葬料は変わらず
市民葬・区民葬を利用する場合には、現行通りの火葬料金で利用することができます。
市民葬・区民葬は、対応している葬儀社に依頼をする必要があります。
対応の葬儀社は、コチラのページから各市区町村のページを選択していただくと確認することができます。
葬祭費の申請で料金負担を軽減
自治体などから葬儀費用の補助金がもらえることを知っていますか?
葬儀費用の補助金の申請をすることで、受け取ることで火葬料金の負担が実質軽減されます。
国民健康保険、後期高齢者医療制度に加入している人なら、申請により自治体によって5万円前後の葬祭費を受取ることができます。
※府中市民は5万円です。葬儀の翌日から2年以内に申請を行わなければいけないので、葬儀が終わったら早めに手続きをしましょう。

火葬料金の値上げは続くのか?
東京都内は他の都道府県と違い、民営の火葬場が多いです。
板橋区にある、戸田葬祭場も民営の火葬場です。戸田葬祭場もこの流れに押されて値上げに踏み切る可能性も拭えません。
また埼玉県草加市にある谷塚斎場も民営の火葬場です。このまま民営の火葬場の値上げが続くかもしれません。
また公営の火葬場への影響もあります。
民営の火葬場が値上げすることにより、費用負担の少ない公営の火葬場に人が集中する可能性も。
そうなると葬儀までの日数が空いてしまい、安置料の費用負担的にも、公衆衛生上もあまりいいこととは言えません。
それを緩和するために、公営斎場も多少の値上げをせざるを得なくなる可能性もあります。
今後の他の火葬場の動きにも注目です。

この記事を書いた人
亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)
東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。