【豆知識】死後24時間以内に葬儀・火葬ができない理由とは?

最新編集日:2022年03月23日

【豆知識】死後24時間以内に葬儀・火葬ができない理由とは?

「亡くなったら、火葬場さえ空いていればすぐ火葬できる」そう思っていませんか?
実はできないんです。昔作られた法律で決まってしまっているんです。

2018年3月26日、神戸市が同市営の斎場で80代の男性の遺体を死後16時間で火葬するミスがあったことを公表し、再発防止に努めるという旨の文書を出しました。

なぜこのような法律があるのでしょうか?
「葬儀はいいから、病院から運んですぐ火葬して」それが出来ない理由をここで解説します。

亡くなってから24時間以内に火葬できない理由

亡くなってから24時間以内は基本的には火葬を行うことができません。

これは「墓地、埋火葬に関する法律」の第3条で「埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。」
と決められているためです。

これは「蘇生の可能性」があった時代の名残です。
まだ医学が発展していない時代には、死亡と診断したものの搬送中や火葬中に蘇生をしてしまう、なんてことも。
今でもたまに海外のニュースで耳にすることもあります。

しかし実際には今の日本の医療技術、医療体制ではまずありえません。
制定された昭和23年当時から残っているというだけなのです。

24時間以内に火葬してもいいケースもあるの?

例外もあります。
・妊娠七ヶ月に満たない死産のとき
・感染症での死亡の場合
は24時間以内でも火葬・埋葬することが可能です。

死産の場合には蘇生の可能性が低い為です。また感染症での死亡の場合は感染症の蔓延を防止するため極力早く、火葬をしなければなりません。

首都圏では24時間以内火葬は実質ムリ?

このような法律があるものの、必要以上に意識することはありません。
というのも、首都圏では火葬場の数が死亡者に対して足りておらず、予約が1週間先なんてこともざら。

また通夜・葬儀を行った場合は火葬するときにはすでに24時間経過していることが多いので、むしろ24時間以内に火葬を行うことは首都圏では実質難しいのです。

火葬式(直葬)を希望している場合に「病院からそのまま火葬場に運んでもらえますか?」という問い合わせがたまにあります。
今回説明したように、死亡してスグ火葬が出来ないので一度自宅や安置所に預ける必要があることは覚えておきましょう。

コロナで亡くなったら24時間以内に火葬しなければいけない?

新型コロナウイルスで亡くなった場合、24時間以内に火葬をしなければならないと勘違いしている方がいます。
確かに、新型コロナウイルスは指定感染症のため、死後24時間以内に火葬することが可能です。
しかし「しなければならない」わけではありません。

首都圏では、新型コロナウイルスで亡くなった方の火葬の時間は限られており、24時間以内に火葬することは難しいです。
しかし「24時間以内に火葬をしなければならない」わけではないので安心してください。

この記事を書いた人

亀井 洋一

東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。

【知らなきゃ損】葬儀の情報一覧

トップ画像家族葬・葬儀の見積書を見ても理解できない!見積りを簡単に比較する方法少し前までは「葬儀の事前準備をするなんて不謹慎な!」という方も多くいらっしゃいましたが、「終活」という言葉も生まれ、事前に葬儀の相談をするのが当たり前の時代になりました。 ただ、数社から葬儀社から見積書を取り寄せたのはいいが「何を比較すれば良いかわからない」「どの...(続きを読むトップ画像【業界激震】東京23区で火葬場に直接葬儀を依頼できるようにー東京博善と公益社が提携通常、火葬場を利用する際には葬儀社に依頼をする必要があり、火葬場に連絡をしても「葬儀社さんを通してください」と言われることがほとんどです。 しかし2022年7月から東京23区内の6つの火葬場で、火葬場に直接連絡をしても葬儀を行うことができるようになります。 どう...(続きを読むトップ画像葬儀社をキャンセルするとキャンセル料がかかる?大切な方が亡くなって慌てて葬儀社に搬送をお願いしたけど、出してもらった見積もりが高かった......。 そこで葬儀社をキャンセルしたいと思ったときに気になるのが、キャンセル料を取られるのか、そもそもキャンセルができるのかどうかではないでしょうか。 この記事では葬...(続きを読むトップ画像葬儀社を始めるのに許可はいらない?葬儀社を認可制にする動き特別な資格が必要な葬儀社ですが、実は認可制・届け出制ではないことをご存知でしょうか? そのため実際に葬儀社がどのくらいあるのかが分からなかったり、災害時や今回のコロナ禍などに情報伝達がうまくいかないことも。 そこで葬儀社を届け出制にする、という動きが少しずつ始ま...(続きを読むトップ画像2021年の葬儀から見る「今年の葬儀の決め方」2022年になり、既に1か月が経ちました。未だコロナの脅威は衰えず、思ったように行動できない日々を過ごしていることと思います。 今回は2021年を振り返り、去年の葬儀形式のトレンド、今後葬儀業界がどうなっていくかを調査していきましょう。なお、今回の調査は過去1年の当社...(続きを読むトップ画像親の葬儀に参列しないのは非常識?どうしても参列できない時の対処法血のつながった親でも、何らかの理由で葬儀に参列できない、したくないこともあるかもしれません。 その時にはどのように対処したらいいでしょうか? 親の葬儀に参列しない例や、その時の対処法についてご紹介します。...(続きを読むトップ画像日本初の映画葬「さらば!千葉真一」お別れ会の概要と運営会社をご紹介2022年1月22日(土)、東京都港区「増上寺 光摂殿」にて映画俳優の千葉真一さん(享年82)のお別れ会が開かれました。 『さらば!千葉真一』と名付けられ、過去の映像や写真がふんだんに映し出されたお別れ会。 その概要と、そんなお別れ会を実現した運営会社「株式会社セロ...(続きを読むトップ画像雪が降ったら葬儀はどうなる?今年も1月に雪が降りました。 雪が降ると公共交通機関や道路状況に様々な影響が及びます。 葬儀当日に雪が降った場合にはどのような影響があるのでしょうか? 雪が葬儀に及ぼす影響や対処法、葬儀に参列する際の注意点などをご紹介します。...(続きを読むトップ画像震災が起きたら葬儀はどうなる?東日本から約11年目東日本大震災から約11年が経とうとしています。 この震災では約16,000人が亡くなり、約2000人もの方がいまだに行方不明です。 震災の時には、様々な部分で混乱が生じますが葬儀も例外ではありません。 同時に多くの方が亡くなる大震災。その時葬儀や火葬はどのよう...(続きを読むトップ画像遺言書の強制力は?葬儀について書かれてたらどうする?亡くなる前に故人が残した遺言書。 それにはどのくらいの効力があるのか、遺言書に書かれている内容に従わなかった時にどうなるのか、気になる方が多いのではないでしょうか。 ここでは遺言書の強制力について葬儀について書かれていた場合なども含めて詳しく解説していきます。...(続きを読む
▶すべての記事を見る