火葬式(直葬)に供花を送ってもいいの?
火葬式(直葬)でも供花を送れるかどうかは「遺族が辞退をしていないか」「葬儀社が対応しているか」によります。
まずは遺族の意向を確認します。
訃報を受けたときに「お花や香典などは遠慮する」という旨を告げられた場合には、お送りすると気を遣わせてしまったり迷惑になってしまうため、送るのはやめましょう。
また遺族から何も言われなかった場合には、遺族に「お花をお送りしてもよろしいですか?」と聞くか、直接聞きにくい場合には、葬儀を担当している葬儀社に問合せて「○○家にご供花を送りたいのですが、可能ですか?」と聞いてみましょう。
もし遺族が辞退の意向の場合には、葬儀社からその旨を伝えられます。
そうでない場合には、葬儀社が対応していれば、火葬式(直葬)でも供花を送ることができます。
火葬式(直葬)に供花を送る方法は?

祭壇の両隣に、かごのような状態で飾られているイメージの強い供花。
火葬式(直葬)の場合には、祭壇を飾りません。
では、火葬式(直葬)で供花を送る場合にはどのような形になるのでしょうか?主に3つの方法をご紹介します。
「お別れ花」として花盆を送る

火葬前にお別れの時間が確保できる場合には、棺にお別れのお花入れをすることがあります。
その際に「お別れ花」として、お盆にお花をいれたものを用意します。
供花としてこちらのお盆に名前の書いた札を付けた形でお送りする、というのが1つの方法です。
火葬前のお別れの時間がない場合も多いので、担当の葬儀社に要確認です。
「枕花」として送る

亡くなったあと、自宅や安置施設に安置をした際に「枕飾り」というものをかざることがあります。
その際に「枕花」としてお花を飾ることもできます。
ただし安置施設にご遺体がある場合には、枕花を供えることができなかったり、そもそも遺族が面会をせず花を送ってくださっても分からないということもあります。
また火葬式(直葬)の場合には、亡くなってから火葬までの時間が短いことが多いので、この形で手配をするならば、訃報を受けたらすぐに対応しなければなりません。
慌ただしい場合には、つぎの「後飾り」として送るという方法をオススメします。
「後飾り」として送る

葬儀が終わった後、四十九日の納骨までの間、自宅に簡単な飾りをします。「後飾り」「自宅飾り」と呼ばれますが、こちらにお花をお供えすることができます。
そのお花を供花としてお送りします。
火葬前のお別れの時間がなかったり、時間的に余裕がない場合にはこの方法がオススメです。
火葬式(直葬)の供花の費用は?
葬儀社によって異なりますが、おおよそ通常の葬儀に供花を送る場合と同じぐらいの費用、およそ10,000~25,000円ぐらいが相場です。
友人・知人だと供花と同様、15,000円前後のケースが多いようです。
注意点は?
気を付けなければならないのは、遺族や葬儀社に確認を取らずに、勝手に別の花屋経由で手配してしまうこと。
これはしてはいけません。
遺族、または葬儀社に必ず意向と対応の可否を確認しましょう。

この記事を書いた人
亀井 洋一 (葬儀の口コミ編集部)
東京都出身。親の葬儀を経験したことで葬儀業界に興味をもち、大学を卒業後葬儀社で勤務。10年の現場経験を経て、退職。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「葬儀の口コミ」を運営している。