血圧が上90・下60は低血圧？起きやすい症状や注意点を徹底解説

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最終更新日：2025年6月25日

血圧が上90/下60だと世間一般の人の血圧と比べて、少し低いといった印象を持つ人が多いです。高血圧の人は生活習慣病を発症する可能性が高くなり、健康を維持するためには血圧を下げることが望ましいとされています。では、血圧が平均よりも低い人も高血圧の人と同様、改善する必要があるのでしょうか。本記事では血圧が上90/下60の人は低血圧にあたるのか、そして低血圧は改善する必要があるのかを詳しく解説します。

【目次】

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血圧が上90/下60は平均より低い？

血圧が上90/下60というのは、平均よりも低いのでしょうか。
そもそも血圧の上と下の意味とはどういった意味なのでしょうか。
本章では血圧の基礎知識を解説するとともに、血圧上90/下60が低血圧に該当するかについても解説します。

血圧とは？

活圧の上90/下60が低血圧かを解説する前に、血圧の意味について理解しておかなければなりません。
血圧とは、心臓から送られた血流が血管にどの程度の圧力をかけているかを表す数字です。
血圧は日常生活のさまざまな要因によって変動しますが、平均血圧の値は以下の通りです。

成人男性の平均血圧は上120/下80
成人女性の平均血圧は上115/下75

そして男女とも上140未満/下90未満が正常とみなされる血圧の上限です。

血圧の上と下はどういう意味？

血圧を測る時は、必ず上限値とか現地を計測します。
なぜ2つの値が必要かというと、心臓は収縮を繰り返しているからです。
血圧の上の値は心臓が血管に血液を送り出しているときの圧力で、下の値は心臓が血液を溜め込んでいる時の値です。

血管はどんな圧力にも耐えられるわけではありません。
ゴムホースのチューブなどと同様に過度に圧力がかかるとダメージを受け、ダメージが蓄積すると敗れてしまいます。
高血圧は正に血管に過度に圧力がかかっている状態です。

高血圧は早期の改善が望ましいとされている理由は、放置すると血管が破れて脳出血や動脈破裂といった重篤な症状を引き起こす可能性があるからです。

血圧が上90/下60は低血圧？正常？

日本では上90未満、下60未満で低血圧と診断されます。

上90/下60は、ともに低血圧の基準を超えているので、日本の基準で測れば低血圧ではないといえます。
ただし、低血圧であるかの判断は数値だけで診断されるわけではありません。
血圧が低いことによって体調不良に至るような症状が見られる場合は、低血圧の基準値以上の数値だったとしても低血圧であると診断することもあります。

低血圧は主に4つの種類に分けられる

低血圧は大きく4つの種類に分けられており、原因や特徴が異なります。
低血圧の治療が必要な場合は、原因を調査しなければ適切な治療ができません。

一次性低血圧

一次性低血圧は別名本態性低血圧とも呼ばれます。
特定の病気が原因というわけではなく、体質や生活習慣が主な原因です。
ご両親のうちどちらかが低血圧であるなど、遺伝的に低血圧になりやすいことも要因の一つとなっている場合もあります。

一時的低血圧は若い女性に多く見られるのが特徴です。

二次性低血圧

別名症候性低血圧とも呼ばれます。
名称を見ても分かる通り、何らかの病気や身体的異常が原因で血圧が低くなっている状態です。

二次性低血圧を引き起こす要因となる病気の一例は以下の通りです。

心臓病
貧血
内分泌異常
脱水症状
薬の副作用
大量の出血

要因となっている症状には位置的な症状もあれば、生活習慣病など慢性的なものもあります。
元の症状を改善できれば、二次性低血圧の症状も改善していきます。

食事性低血圧

食事性低血圧は食事をした時に一時的に血圧が低下している状態を指します。
食事中や食後は消化器官に血液が集中し、他の部分への血流が現象することが原因で、特に高齢者に多く見られる低血圧です。

起立性低血症

急に立ち上がった時や長時間立ったままのときに急激に血圧が低下する状態を指します。
自律神経が乱れているときに起立性低血症を発症しやすいです。
規則正しい生活リズムを維持することが起立性低血症改善のカギとなります。

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血圧が上90/下60の人に起こりやすい症状とは？

血圧が上90/下60は低血圧ではありませんが、一般的な血圧よりも低いことは確かなので、低血圧と判断された人と似たような症状が起こりやすいです。
血圧が平均よりも低い人に起こりやすい症状は以下の通りです。

・頭痛・目まい・立ちくらみ
・身体のだるさ
・食欲不振

それぞれの症状については以下で詳しく解説します。

頭痛・目まい・立ちくらみ

低血圧の人が悩まされる症状のうち、もっとも多いのが頭痛や目まい、立ちくらみです。
3つとも脳に酸素や栄養が十分供給されないことによって引き起こされます。
脳は身体のなかで一番高いところにあるため、低血圧の人は特に血流不足に陥りやすいです。

特に体位を急激に変えたときに発症しやすく、たちくらみは典型例のひとつといえるでしょう。

身体のだるさ

身体がだるくなりやすかったり、疲れやすかったりするのも低血圧の人に良く見られる症状のひとつです。
低血圧の人は脳だけではなく全身への血液供給量が平均的な血圧の人よりも少ないことが主な要因です。

食欲不振

食欲不振も低血圧の人で良く見られる特徴的な症状のひとつです。
食事をしたあとは消化器が食べ物を消化しようと活発に動きます。

ところが低血圧だと消化器官に十分な血液が供給されません。
その結果、急にお腹がいっぱいになって思ったより食べられなくなるといった症状を引き起こします。

低血圧で受診したほうが良い症状とは？

低血圧で医療機関を受診したほうがよいとされる具体的な症状はありません。

どのような症状であっても、頻発して日常生活に支障をきたすほど悩まされているのならば、我慢せずに医師の診察を受けたほうがよいでしょう。
辛いまま放置すると重症化し、治りがおそくなるだけです。

血圧が上90/下60の人が注意したい生活習慣と改善策

血圧が上90/下60の人で先に解説した症状に悩まされている場合、生活習慣などを見直すことで改善することがあります。

規則正しい生活

低血圧の人に多くみられる症状を引き起こす要因のひとつに自律神経の乱れがあります。
自律神経の乱れの主な要因は生活リズムが不規則だからです。
毎日決まった時間に起きて決まった時間に寝ることで自律神経は安定します。

低血圧の人の多くが悩まされる頭痛・立ちくらみ・目まいといった症状は規則正しい生活を心がけることでかなり改善されます。

1日3食バランス良い食事を心がける

食生活の見直しも低血圧の症状改善には有効です。
生活リズムと同じく、食生活も不規則だと低血圧でよく見られる症状に悩まされやすいです。
1日3食を心がけ、特にたんぱく質・塩分などのミネラルを意識して摂取するようにしましょう。

ただし塩分を摂取しすぎると高血圧のリスクがある点には注意が必要です。

適度な運動

適度な運動もとても有効です。
運動することで血行がよくなり、血流不足が改善されます。
ウォーキング・ジョギング・水泳など有酸素運動が特に有効ですが、無理な運動は禁物です。

負担のない範囲で始めるようにし、徐々に習慣づけるようにしましょう。

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血圧の正しい測定方法と注意点

血圧を測る機会は家電量販店や通販などで売られているので、自分で測定できます。
血圧の測定は静かな環境で行いましょう。
計測は朝起きて1時間後と、夜の就寝前の測定が推奨されています。

また、測定時は以下の点に注意が必要です。

・なるべく同じ時間に測定する
・測定前に飲酒・喫煙しない
・測定時は椅子に座り、背もたれにもたれた姿勢で行う

計測結果は日々の変動に一喜一憂するよりも、1ヶ月・半年など長期期間の推移に着目しましょう。

まとめ

血圧が上90/下60は、日本の低血圧の基準である上90未満/下60未満よりは高いものの、ほぼ低血圧と判断してよい数値です。
低血圧の人は全身に穴w気を送る力が弱いため、以下の症状を発症しやすいです。

頭痛・目まい・立ちくらみ
食欲不振
身体のだるさ

低血圧の症状で受診が必要とされるものはありませんが、日常生活に支障が出るほど頻発するようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。
規則正しい生活・バランスの良い食事・適度な運動によって低血圧の症状が改善されることがあります。