最初に今の会社に至るまでの経歴を教えてください
この葬儀の業界自体は20年近くになるんですけど、初めから葬儀社ではなくて湯灌の仕事から入っています。 湯灌をやっているうちに「ありがとう」という言葉をお客様から聞けるところに非常にやりがいがあるなと思い、さらなるやりがいを求めて葬儀社に転職しました。 その後その葬儀社から独立をして今「セレモニー結」の代表をしております。
湯灌とはどういったことをするのでしょうか
湯灌とは、葬送儀礼の中の一つの儀式としておこなわれてきたもので、ご遺体から体液が漏れないようにご処置をほどこし、お着替えとお化粧を行うものです。 ご家族の「大切な人だからこそ綺麗にして送り出してあげたい」という想いを実現できるのが、この湯灌というサービスです。
独立をしたきっかけはありますか
転職先がいわゆる大手互助会で、サラリーマンでいるうちは自由が利かず、お客さんの要望に答えることができなかったということが1番の理由です。 「生活的に厳しいからもうちょっと何とかならないかな」などのお声があっても、大手の場合は融通が利きません。 その時に「自分で葬儀社を始めてしまえば、もっと細かく柔軟性をもって対応できるのではないか」と思ったので独立に至りました。
独立をして後悔はないですか
ないですね。 サラリーマン時代から独立するつもりだったので、まったく後悔なくやれています。施行自体はかなり少ないですが、一件一件たくさん大事にすることができているので独立してよかったと思います。
御社のモットーは何ですか
小さいからこそ、家族に寄り添った形で葬儀を行うことです。 やはり会社勤務だと、会社の決まりを守らざるを得ないのですが 自身で会社を持つことで可能な範囲で要望には全てお答えしております。 また亡くなった方とご家族の最後の想いをなんとか結びつけて後悔のないご葬儀につなげていきたいなと思っています。 このモットーは会社の名前の由来にもなっているんです。 会社の名前に「結」という字を入れているのですが、これは「想いを結ぶお手伝い」という意が込められています。
他社とは違う良さはありますか
家「庭」葬があるということです。 私は立ち上げた時から家庭葬をメインで考えていました。 家庭葬とは自宅で葬儀を行う葬儀形式です。 自宅で葬儀をする、というと昔のようにタンスをどけて白黒のクジラ幕をはったりと大掛かりなイメージが多いと思います。 しかしセレモニー結の家庭葬では簡素に、家具などはそのまま、本当にただご自宅に帰ってきたかのようにお休みいただき、ご自宅から火葬場に出発するという形をとっています。
どうして家庭葬をメインで考えたのですか
費用を抑えることができる。またご家族が気兼ねなく行うことができるからです。 費用面に関しては家庭葬だと、式場の使用料がかかりません。 「いろいろな事情があってそんなにお金を出すことはできない、でも簡単な葬儀はあげたい」というお客様もいます。そういった方達のお声を聞き、何か方法はないかと考えたのがこの家庭葬プランです。 また外の式場等々であればある程度制約があります。 例えば公営斎場ですと「夜9時以降は一切敷地内から出ることができない」等の時間的な制約、「他のご喪家もいてちょっと気兼ねしてしまう」など精神的な制約があると思いますが、ご自宅ですとこれらを一切考えないですみます。 故人様もお家ですと凄く安心されると思ったので家庭葬をしようと思いました。
セレモニー結さんの他とは違うポイントはどこでしょうか
湯灌などのエンゼルケアです。 もともと湯灌出身なので、他社とは違い充実しています。 私の古巣である湯灌業者が提携先のため、そこでいわゆるラストメイクや古式湯灌、通常湯灌などを行うことが可能です。 ✴︎通常湯灌:「逆さ水の儀式」「ご洗体」「ご清洗」「お身支度」という一連の流れで儀式を行うことをいいます。 ✴︎古式湯灌:通常湯灌の「ご洗体」の変わりに皆様で故人様のお体を拭いていただくものです。 また3年ぐらい前からエンバーミングの業者さんとも提携しているため、エンバーミングまで可能になっています。
セレモニー結さんの湯灌にはどういう特徴がありますか
セレモニー結の湯灌の特徴は「技術力と品質の高さ」と「ホスピタリティ」です。 その2点に重点を置いて、ご家族の立場で湯灌専門協力会社様の選定をおこなっております。 また価格についても首都圏の葬儀社様の中では最低価格を実現いたしました。 セレモニー結の湯灌の儀式は故人様だけではなく長く連れ添ったご家族の想いのために執り行っております。
他には何かサービスの特徴はありますか
アフターフォローが非常に充実しています。 やはり「葬儀だけ」できればいいということではありません。葬儀後もご遺族のお困りごとは多々あります。 そのためアフターフォローの部分もかなり充実させており、葬儀後に発生するような事に関しては全て対応可能です。 例えば仏壇関係は仏壇自体もメーカーから直接仕入れているので、仏壇と本位牌などの直売に対応してます。 その他では霊園さんなど、永代供養に関しての各専門業者さんと提携していたり、相続や葬儀後の手続きに関しても数か所の行政司法書士法人さんと提携しています。 何か困ったことがあってもすぐ相談いただける体制です。
葬儀後でも変わらず、ご家族に寄り添うということですね
はい、実際に施行したお客様からも「丁寧で家族に寄り添ってくれた」という言葉を非常に多く受け取っています。 そこに関しては今後も変えずにやっていきたいですし、ご遺族がどういうことを考え、何をして欲しいのかというのを読みながら進めていくということが今一番大事なとこだと思っています。