川越さんの葬儀社としての座右の銘は何ですか。
葬儀社としての座右の銘ですか。 いろいろありますが、一番大切にしているのは西郷隆盛の言葉「敬天愛人」です。
西郷隆盛といえば、江戸時代の武士ですね。薩摩藩出身で、封建体制の廃止と明治政府の確立に大きな役割を果たした。日本史の教科書で習いました。 しかし「敬天愛人」とはどういった意味なのでしょうか。
「敬天愛人」は、天に敬意を払い、人々を愛することを意味します。 この言葉は、他者への深い共感と慈愛を示す姿勢があらわされています。 幼い頃に、この言葉を父に教えられて以来、西郷隆盛を尊敬しています。 私はこの精神を葬儀社の理念として掲げ、すべてのお客様と故人様に対して、誠実で堅実に、そして心からの共感と愛を持ってサービスを提供しています。
なるほど、それは素晴らしい座右の銘ですね。 川越さんはご遺族や故人様に深い共感と愛情をもって接する。それには、川越さんの故人様への敬意と愛情が随所に感じられます。その理念は、きっとご遺族の大きな安心感にも繋がると思います。
葬儀業界へ入るきっかけは、どのようなものでしたか。
きっかけは葬儀業界で働く友人の誘いでした。 元々業界へ入る前は飲食や建築関係の仕事に就いていました。しかし、常々「みんながやっていない仕事。」への憧れがあり、葬儀業界へ入る事を決意しました。
「みんながやっていない仕事」ですか。 確かに葬儀社という仕事は、みんながやっていない仕事ですね。 とは言え、なぜみんながやっていない仕事に憧れを抱いたのでしょうか。
私は常に挑戦を求める性格です。一般的な仕事よりも特殊な分野の仕事に興味がありました。 葬儀業界は、社会的に重要な役割を担っています。 しかしながら、人々があまり関わろうとしない独特なサービスを提供しています。 とはいえ、この業界では、人の最後の旅立ちを尊重し、ご遺族に対する深い共感とサポートが必要です。そこに深いやりがいを感じ、自分なりの形で社会に貢献できると確信し、葬儀業界へ挑戦しました。
そのような視点と情熱を持っているのはとても印象的です。葬儀業界への進出は、川越さんにとって大きな転機だったのですね。
葬儀社を立ち上げたきっかけは何ですか?
一言で言えば、時代の先取りをするためです。 例えば近年ではインターネットや人工知能の進展で社会は常に変化していますよね。変化というのは、葬儀業界も例外ではありません。 40年ほど前まで、葬儀というのは自宅葬が主流でした。しかし現在では、会館やセレモニーホールで葬儀を行うのが一般的です。 私は葬儀社を立ち上げる前、JA系葬儀社で働いていました。 そこは時代の変化により業績が下降していました。 そこで、時代に先駆けた葬儀社を自分で立ち上げることにしたのです。
川越さんは、先見の明を持って時代をリードする葬儀社を創り出そうとされたわけですね。
お客様のニーズに合わせて変化を恐れず、常にお客様を第一に考える葬儀社を目指しています。
素晴らしい考えです。お客様のご要望や希望を第一に考える姿勢が、お客様へ安心を提供できるのですね。
川越さんが考える「支援葬祭」の強みはなんですか。
支援葬祭の強みは三つあります。地域密着とサービス、価格です。
なるほど。それぞれ詳しくお聞かせ願えますか。
もちろんです。 まず地域密着。さいたま市の事情や生活に着目し、地元を知り尽くしています。それにより、地域に根付いた安心した葬儀を提供できます。 次にサービス。価格以上のサービスを提供できるよう心がけています。お客様には、数ある業者から支援葬祭を選んでもらっています。そのことを後悔させない為、ここでよかったと思えるようなサービスを提供しています。 最後に価格。さいたま市の適正な設定を心掛けしています。そして、安かろう悪かろうには決してならない。お客様の考える葬儀を適正価格で、最高のパフォーマンスで行うことを意識しています。
それぞれの強みがしっかりとしていて、それでいてバランスが取れている印象ですね。地域密着、サービス、価格という三つの柱が、支援葬祭さんの信頼性を高めているのでしょう。
その通りです。葬儀後のアンケートでは、感想記入の枠を大きくはみ出した感謝のお声を数多くいただきます。それにより、お客様の満足度を確認しています。
お客様の声は支援葬祭の質の高さを物語っていますね。
はい、葬儀後も相談の連絡が来たりもします。例えば、お墓の引越しのような特殊な要望にも専門業者を紹介するなどの対応をしています。
信頼関係を大切にする姿勢が、お客様からの信頼を得る要因なのですね。
プライベートではどのように過ごしていますか?
家族との時間を大切にしています。子どもが4人おり、一緒に出かけたりなんかしています。
大家族ですね。にぎやかで楽しそうです。
毎日楽しく過ごしていますね。でも時には予期せぬハプニングもあります。
ハプニングですか。例えばどのような事がおこるのでしょう。
例えば、先月の事です。 中学三年生の次男から私のスマホに通話の着信がありました。 通話に出てみると、次男ではなく「浦和東警察署です」と警察官が出てきたのです。私は驚きました。次男は一体どんなことをやらかしてしまったのかと。 驚いている私に、警察官は「息子さんが万引きを~」なんて言い出すのです。 その時の頭は真っ白です。次男が万引きをしてしまった。次男はなんてことをしてしまったのかと心の中で思いました。 私は警察官に愚息の行いを謝罪しました。しかし、驚くことに警察官は「そうじゃないよ。捕まえてくれたんですよ」と私を諭します。 拍子抜けした私に、警察官は説明をしてくれました。 どうやら私の勘違いで、次男は万引きをしたのではなく、万引き犯を捕まえたのです。走って逃げている万引き犯を追いかけ、取り押さえたと説明されました。
それは微笑ましい勘違いですね。息子さんの行動力には驚かされます。
本当に申し訳なく思っています。しかし真実を知ってからは、親として誇りに思っています。 しかも、今度そのことで感謝状が送られるそうです。本当に驚きです。
素晴らしい息子さんですね。 川越さんが尊敬している西郷隆盛も、厳格で正義感の強い人だったと言われています。 川越さんのご教育の成果もあり、まるで西郷隆盛の様に成長されたのですね。