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部分収骨とは?東日本と西日本の葬儀文化の違いと背景

部分収骨とは?東日本と西日本の葬儀文化の違いと背景

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部分収骨とは?東日本と西日本の葬儀文化の違いと背景
関東では火葬後の遺骨をすべて持ち帰る「全収骨」が一般的ですが、関西では一部の遺骨のみを拾う「部分収骨」が主流です。この違いには歴史的背景があります。

この記事では、「部分収骨」と「全収骨」の違いや、それが地域ごとに生まれた背景について詳しく解説します。また香典袋の水引の色や通夜振る舞いなど、葬儀の際に気になる地域ごとの慣習についてもご紹介します。

【目次】

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部分収骨とは?その意味と背景

地域によって異なる葬儀文化があります。特に「部分収骨」と「全収骨」の違いは、関東と関西で顕著です。
ここでは部分収骨の意味とその背景を解説します。

部分収骨とは何か

部分収骨とは、火葬後に遺骨の一部のみを拾い上げて骨壷に納める方法です。具体的には、頭蓋骨や背骨、喉仏など主要な骨を選んで収骨します。一方、全収骨は、遺骨をすべて拾い上げて骨壷に納める方法です。
地域によってどちらが主流なのかのは異なります。

部分収骨が行われるようになった背景

関東と関西で収骨方法に違いが生まれた背景は明治時代にさかのぼります。

明治元年、明治政府は神道と仏教を明確に区別するため、神仏分離令を発布しました。その後、仏教的とされた火葬が明治6年に禁止されました。しかし、衛生面の問題から2年後に火葬禁止令は廃止され、この際に「火葬後の遺骨をすべて持ち帰るよう」通達されました。関東ではこの通達が行き渡り、全収骨の風習が定着しました。

一方、関西では通達が十分に伝わらず、従来の一部収骨の風習が続いたと考えられています。また、関西には宗派の総本山が多く存在し、総本山に収める本骨(喉仏部分)を重視する文化がありました。本骨を中心に収骨し、残った遺骨は火葬場で供養してもらうのが主流だったため、通達が行き渡らなかった際にもともとのやり方に戻ったとされています。

地域ごとの収骨方法の違い

東日本では「全収骨」が一般的なのに対し、西日本では「部分収骨」が主流です。それぞれの文化的背景や慣習について詳しく解説します。

東日本の全収骨文化

東日本では、火葬後に遺骨をすべて骨壷に納める全収骨が一般的です。明治時代に火葬が再び許可された際、政府の指導により、遺骨をすべて持ち帰る習慣が定着しました。

西日本の部分収骨文化

一方、西日本では、火葬後に主要な骨のみを収骨する部分収骨が主流です。その理由には、地域的な宗教観や歴史的な慣習が関係しています。西日本には仏教の総本山が多く存在しており、特に本骨(喉仏部分)を重要視する文化があります。これにより、残りの骨は火葬場で供養されるケースが一般的となっています。
明治時代の通達が地域によって行き渡らなかった歴史的要因もあります。

全収骨と部分収骨の違い

全収骨と部分収骨の違いによって、骨壺や供養方法に違いがあります。

骨壺のサイズ

全収骨と部分収骨では、使用する骨壷のサイズが異なります。全収骨では、遺骨をすべて収めるため、一般的に7寸(直径約21.7cm、高さ約29cm)の骨壷が用いられます。一方、部分収骨では主要な骨のみを収めるため、3寸から5寸(直径約9.5cm~15.5cm、高さ約11cm~17.5cm)の小さめの骨壷が使用されます。

供養方法の違い

全収骨と部分収骨では、供養方法にも違いがあります。全収骨の場合、遺骨をすべて持ち帰り、その後お墓や納骨堂などに納めます。
一方、部分収骨では主要な骨のみを持ち帰り、残りの遺骨は火葬場で供養されることが一般的です。

部分収骨で残った骨はどうなる?

部分収骨では、持ち帰らない遺骨がどのように扱われるのか気になる方も多いでしょう。この章では、残った骨がどのように供養または処分されるかについて、詳しく説明します。

自治体や火葬場で供養・処分される

部分収骨で残った骨は多くの場合、火葬場や自治体で供養され処分されます。
自治体によっては火葬場内に慰霊碑や納骨施設があり、定期的に合同供養が行われることもあります。

本山納骨をする

関西を中心に多い習慣として、本山納骨があります。部分収骨で拾い上げた喉仏や主要な骨を、本山や寺院の納骨堂に納める供養方法です。
収骨の際には喉仏の骨を収める本山用の骨壷と、胴骨を収めるお墓用の骨壷の2種類が用意されることがあります。

喉仏の骨が大切にされる理由は?

関西地方では喉仏の骨が本山供養されるなど、他の骨と比べて重要視される風習があります。
喉仏の骨は仏が座禅を組み、合掌している姿に見えることから、大切にされるようになったと言われています。

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関西と関東の違い

関西と関東では収骨の仕方だけでなく、葬儀の習慣にいくつか違いがあります。
関西と関東の中でも地域によって違いがありますが、ここでは一般的な違いをご紹介します。

通夜振る舞い

関東では通夜の後に、参列者に料理を振る舞う「通夜振る舞い」が行われることが一般的ですが、関西、特に大阪府では通夜振る舞いの習慣自体がないことが多いです。

香典の水引の色

香典の水引の色も、関西と関東で異なる点の一つです。関東では、白黒の水引が一般的に使われますが、関西では白黄の水引が使われることも少なくありません。

その理由には歴史的な経緯があります。明治時代以前、日本における喪の色は白が主流でした。明治以降、西洋文化の影響で黒が喪の色として取り入れられました。
しかし京都を中心に皇室に近い地域では皇室に贈り物をする際に使用していた玉虫色の水引「紅井水引」が黒色に近かったため、黒を喪の色として用いることを避け、代わりに黄色を使用していたと言われています。

友引に葬儀ができるか

六曜の「友引」には葬儀を避けた方がいいという迷信があります。その漢字から「友を引く」、つまり故人が誰かを連れて行ってしまうという説があるためです。
しかしこれは迷信であり、火葬場の定休日のような扱いになっています。関東や全国の多くの地域では友引は火葬場が休場しており、友引に葬儀をすることができません。

一方で関西では友引でも火葬場が開いていることが一般的です。そのため友引でも葬儀をすることができます。
友を引くという迷信に対する配慮として、友引人形や友人形、市松人形と呼ばれるに行を棺に一緒にいれる習慣があります。

まとめ

関東と関西の収骨方法や葬儀の違いには、それぞれの地域が育んできた文化や歴史が深く関わっています。
普段生活している地域と違う地域の葬儀に参列する際には戸惑うこともあるかもしれませんが、この記事を参考にしながら、周囲の人に確認するなどして対応しましょう。

よくある質問

Q

部分収骨とは何ですか?

部分収骨とは、火葬後に遺骨の一部だけを拾い上げて骨壷に納める方法です。主に頭蓋骨や喉仏などの主要な骨が選ばれます。一方で、全収骨は遺骨をすべて拾い上げる方法です。地域によってどちらの方法が主流かは異なります。

Q

なぜ部分収骨と全収骨が地域で異なるのですか?

明治時代の火葬に関する通達が背景にあります。関東では「遺骨をすべて持ち帰るように」との通達が広まり全収骨が定着しました。一方、関西では通達が十分に行き渡らず、従来の部分収骨が続いたと考えられています。宗教的影響も関連しています。

Q

部分収骨で残った骨はどうなるのですか?

部分収骨で残された骨は、自治体や火葬場で供養されることが一般的です。火葬場内の慰霊碑や納骨施設に埋葬される場合や、定期的に合同供養が行われる場合があります。また、場合によっては散骨されることもあります。

Q

喉仏の骨が特別視される理由は何ですか?

喉仏の骨は、仏が座禅を組んで合掌している姿に見えることから、大切にされています。特に西日本では、喉仏を本山に納骨する習慣があり、重要な供養の一環とされています。仏教文化に根差した深い意味を持っています。

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株式会社コムウェル(家族葬の四季風)

東京、神奈川、埼玉、コムウェルセレモニー全エリアの営業統括責任者。15年以上の経験を活かし、各エリア責任者へご家族の「あふれる想いに寄り添う葬儀」の提供に向けて指揮を執っている。

葬儀業界で豊富な経験を持ち、地域に根ざした丁寧な葬儀サービスを提供。無駄な費用を削減しながら、ご遺族が安心して故人を送り出せるよう、納得の価格と心を込めたサービスを両立している。

葬儀の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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