【保存版】一周忌の香典袋、表書きはどう書く？個人・連名・宗教別マナーガイド

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最終更新日：2025年6月25日

一周忌に参列する際、香典袋の「表書き」をどう書けばいいのか迷う方は少なくありません。間違った書き方をしてしまうと失礼になるのでは…と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、一周忌にふさわしい香典袋の表書きの書き方や、宗教別の違い、個人や連名での記名マナー、さらに間違えて書いてしまったときの対処法まで、わかりやすく解説します。

【目次】

香典袋の「表書き」とは？

表書きの意味と役割
一周忌は「御仏前」が基本

宗教によって異なる香典袋の表書き

仏教の場合
神道の場合
キリスト教の場合

香典袋の正しい書き方マナー

表書きの筆記方法
名前の書き方①：個人で出す場合
名前の書き方②：夫婦や連名で出す場合
名前の書き方③：代理や会社名義で出す場合
中袋にも名前と金額を書くべき？

表書きのよくある失敗と対処法

一周忌に「御霊前」と書いてしまった場合
香典袋を間違って書いた場合の修正

まとめ

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香典袋の「表書き」とは？

まずは表書きの意味や役割について知っておきましょう。

表書きの意味と役割

香典袋の表書きとは、袋の上段中央に書かれた言葉のこと。これは、故人への弔意を表すものであり、宗教や法要のタイミングによって適切な言葉が異なります。

表書きは単なる飾りではなく、「故人に対する敬意」と「遺族に対する配慮」を形にしたもの。選び方や書き方ひとつで、相手に与える印象が大きく変わります。

一周忌は「御仏前」が基本

一周忌は、亡くなった日からちょうど1年後に行われる法要です。仏教では、四十九日を過ぎたあとの法要では故人は仏様になったと考えられます。そのため、一周忌では「御仏前」と書くのが基本です。

一方で「御霊前」は四十九日までの法要に使う表書きですので、一周忌では使用しないのが原則です。

ただし注意が必要なのが、浄土真宗です。
浄土真宗では、亡くなってすぐに仏様になると考えられているので、お通夜や告別式の段階から「御仏前」を使います。これは本願寺派・大谷派共に「御霊前」は使わず「御仏前」です。

宗教によって異なる香典袋の表書き

宗教が異なれば、香典袋に書く表書きの言葉も異なります。事前に故人の宗教が分かっていれば、それに合わせた言葉を選ぶのがマナーです。

仏教の場合

仏教では、一般的に四十九日以降の法要には「御仏前」を使います。これは四十九日を過ぎると故人が仏様になると考えられているからです。

神道の場合

神道では、「仏」や「霊」といった仏教用語は使用しません。
一周忌に相当する法要として「一年祭」が行われますが、香典袋の表書きには以下のような言葉を用います。

「御玉串料」
「御神前」
「御榊料」

宗教が分からない場合には、宗教色の少ない「御香料」を使うのも無難です。

キリスト教の場合

キリスト教では亡くなってから1年後に、カトリックなら「死者記念ミサ」を、プロテスタントの場合は「記念集会（記念式）」を行います。

この場合、以下の表書きが適しています。
「御花料」
「献花料」
「御ミサ料」

キリスト教では、香典袋のデザインも仏教用とは異なり、十字架や白百合などがあしらわれたものを使用することが一般的です。

香典袋の正しい書き方マナー

香典袋の書き方にもマナーがあります。よくある場合についてそれぞれ解説しましょう。

表書きの筆記方法

香典袋の表書きは、毛筆または筆ペンで書くのがマナーです。
黒の濃い墨を使用し、丁寧に楷書で記入します。

一周忌の香典では、薄墨（うすずみ）は避けましょう。薄墨は訃報を受けて急ぎ駆けつけた際の「涙で墨が薄れた」という意味があるため、葬儀や通夜向けです。一周忌は事前に日程が決まっているため、通常の濃墨を使うのが適切です。

名前の書き方①：個人で出す場合

香典袋の下段中央にフルネームで記入します。名字だけや名前だけでは誰か分からない場合があるため、必ず姓・名を揃えて記入しましょう。

名前の書き方②：夫婦や連名で出す場合

夫婦で出す場合：右に夫の名前、左に妻の名前を記入します。姓が同じ場合は、夫のフルネームの横に妻の「名前のみ」を書くこともあります。

連名で出す場合：3名までは縦に連名で書いても構いませんが、4名以上になる場合は「代表者のフルネーム＋外〇名」と書き、別紙や中袋に個々の名前を記載するのが一般的です。

名前の書き方③：代理や会社名義で出す場合

代理で香典を届ける場合：香典袋の名前欄には名義人の氏名を記入し、左側に小さく「代」と添えます。

会社名義で出す場合：上段に会社名を、下段に代表者名（肩書き＋フルネーム）または「○○会社一同」と記載します。

中袋にも名前と金額を書くべき？

香典袋には「中袋」と呼ばれる内袋が付いているものが多くあります。中袋には以下の内容を記入するのが基本です。

氏名
住所（郵便番号も）
金額（旧字体で「金壱万円」など）

金額は、「壱・弐・参・伍・拾」などの旧字体を使い、略字や記号（¥など）は避けましょう。
中袋がない香典袋の場合は、外袋の裏面に同様の情報を記載します。