お布施の封筒はどう選ぶ？白無地・水引・旧字体までマナーを解説

この記事は2分で読めます

最終更新日：2025年10月8日

お坊さんへ渡す「お布施」。その際に使う封筒は、香典袋と同じでよいのか、それとも専用のものがあるのかと迷う方も多いでしょう。実はお布施には独自のルールがあり、封筒の選び方や書き方、渡し方にまで細やかなマナーが存在します。この記事では、お布施の封筒の基本的な意味や選び方、書き方のルール、宗派ごとの違いなどを分かりやすくまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

【目次】

お布施用の封筒ってどんなもの？基本的な意味と役割

封筒で包むのはなぜ？
香典袋との違い

お布施の封筒はどこで買える？

すぐ買える場所と選び方
100均（ダイソーなど）で買えるお布施封筒
ネット通販・葬儀社での入手方法

迷わないための封筒の選び方

基本は「白無地」「二重」が安心
水引は不要？奉書紙は？

お布施封筒の書き方—表・裏・中袋のルール

中袋ありの場合
中袋なしの場合
筆記具や体裁の注意点

宗派・地域差による表書きの違い

一般的な仏教
浄土真宗の場合
神道・キリスト教
御車料・御膳料の書き分け

金額の書き方とお札の入れ方を確認

旧字体の基本と数字のマナー
お札の向きと新札の扱い

お布施を渡すときのマナー

渡すタイミングと「言葉がけ」のポイント
ふくさ（袱紗）の扱い方の基本

まとめ

powered by Delight Ad

お布施用の封筒ってどんなもの？基本的な意味と役割

お布施の封筒には、「お金を包む」という形式以上に、感謝の気持ちを丁寧に伝える意味があります。まずはその目的と、香典袋との違いについて見ていきましょう。

封筒で包むのはなぜ？

昔から、日本では「金銭をむき出しで渡すことは礼を欠く」とされています。特にお布施は、供養や法要のお勤めに対して感謝を形にするものです。そのため、専用の封筒に包むのが基本的なマナーです。

また、「御車料（交通費）」や「御膳料（食事代）」など他の名目についても、それぞれ別の封筒に包むのが、心遣いとされています。これは、費目ごとに謝意の対象が異なるためです。

香典袋との違い

香典袋は、故人やご遺族に哀悼の意を表すためのもので、主に黒白や双銀の水引がついているのが特徴です。一方で、お布施封筒は僧侶や寺院への謝礼として使われ、水引を付けない「白無地」の封筒が基本とされています。

取り違えてしまうと、伝わる意味が異なるため、注意したいポイントです。迷ったら、必ず事前に葬儀社や寺院に相談して確認すると安心でしょう。

お布施の封筒はどこで買える？

急に法要や葬儀の予定が入ると、「どこで買えばいいの？」と慌ててしまうこともあるでしょう。ここでは、身近で購入できる場所や選び方のポイントを紹介します。

すぐ買える場所と選び方

お布施封筒は文具店や百貨店などで購入できます。こうしたお店では、二重封筒や「御布施」とあらかじめ印刷された和紙封筒など、種類も多彩です。また、急ぎの場合はコンビニやスーパーでもシンプルなものが手に入ります。冠婚葬祭コーナーに置かれている場合も多いので、探してみましょう。

100均（ダイソーなど）で買えるお布施封筒

ダイソー・セリア・キャンドゥなどの100円ショップでも、お布施用の封筒を手軽に購入できます。中袋付きタイプや「御布施」と印字済みのものなどがそろっています。
急な法要や遠方での準備など、時間が限られているときには便利な選択肢でしょう。

ネット通販・葬儀社での入手方法

Amazonや楽天などのネット通販サイトでは、和紙素材や筆文字印字、封筒サイズなども選べます。仏教用・神道用・キリスト教用など、宗教ごとに分類されている商品もあり、口コミを参考に選ぶことができます。
場合によっては、葬儀社から封筒が支給されることもありますが、地域性や葬儀の形態によるので事前確認が大切です。

迷わないための封筒の選び方

封筒の種類やデザインが多いため、「これでいいのかな」と悩む方も少なくありません。迷ったときは、次のポイントを押さえておくとよいでしょう。

基本は「白無地」「二重」が安心

封筒選びで迷うなら、「白無地で二重」が一番無難です。水引は全国的に不要とされており、黒白水引付きの不祝儀袋はお布施にはふさわしくありません。
なお、地域によっては白水引や特定の包み方があることもあるため、必要に応じて事前に地域や寺院の慣習を確認するとよいでしょう。

水引は不要？奉書紙は？

奉書紙（ほうしょがみ）とは、和紙の一種で格式のある厚手の白紙です。弔事ではお布施封筒の外包みに用いると、より丁寧な印象になります。

お布施封筒は全国的には水引不要が基本です。ただし、地域差がある場合もあるため、寺院や葬儀社の案内があればそれを優先しましょう。格式を高めたいときは、封筒の上から奉書紙で外包みにすると上品でしょう。