近年では、核家族化、故人の高齢化、近所の方との繋がりの希薄化、葬儀の意義への懐疑……などの理由で「葬儀って必要か?」という疑問を持つ人も多く「家族だけ」「火葬だけ」を選択する割合が年々増加していました。
また、オンライン配信や、香典をキャッシュレス送信するなど、参列をしなくても故人とお別れができるサービスが多く普及し、ついには、お坊さんがオンラインでお経をあげてくれる「オンライン読経」なるサービスも登場...。
「葬儀に参列しなくてもいい」という流れが主流になりそうな…。
と、思ったらそうでもありません。
調査会社、株式会社クロスマーケティングが3月~5月に実施したアンケート調査によると「対面によるコミュニケーションは大切だと思う」と回答した人の割合が増加しています。
自粛生活を強いられる中で「対面での人との繋がり」の重要さを再認識した人が多く、大切な方とお別れができる葬儀への価値観も「実際に故人の顔を見てお別れしたい」と考える人が増加しています。
志村けんさんをはじめとした、コロナで亡くなった方は、葬儀もできず親族でも故人に対面出来ないという報道があった際に「あまりに悲しい」という声が多く上がったことがそれを裏付けています。
また、家族や親族が一同に関する機会は、人生でそう何度もあるものではありません。
「葬儀」という悲しい機会ではあるものの、実際に顔を合わせて故人の思い出を語り合うという素敵な時間を過ごせるのはこんな時だけです。
新たな生活様式を考えるようになった今こそ「葬儀って本当に必要なのか」ということも考えてみませんか?
【写真】「家族と心地よく過ごせる家族葬」を提案する東京都世田谷区「お葬式のひなた」