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三途の川を渡るとは?意味と六文銭・石積みとの関係についてご紹介。

三途の川を渡るとは?意味と六文銭・石積みとの関係についてご紹介。

この記事は3分で読めます

三途の川を渡るとは?意味と六文銭・石積みとの関係についてご紹介。
「三途の川を渡る」という言葉を聞いたことはありますか?
三途の川は仏教の教えに基づき、あの世とこの世を隔てるものです。 その意味や背景について詳しく知る機会はあまり多くないかもしれません。
この記事では、三途の川の基本的な意味や、歴史的な背景、そして現代の葬儀との関わりについて解説します。
また世界の三途の川と同様の風説についてもご紹介しています。

【目次】

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三途の川とは?この世とあの世の間を隔てる川

三途の川とは、死者が現世からあの世へ向かう際に渡るとされる川のことです。仏教では、この川が現世(此岸)と死後の世界(彼岸)を分ける境界であり、死後7日目に渡ると言われています。

三途の川の由来は仏教の世界観における「三悪道」(地獄道、餓鬼道、畜生道)の考え方です。
生前の行いによって川の渡り方が変わるという言い伝えがあります。
その道のりがより大変にならないように、無事に渡れるようにという願いを込めて初七日法要が行われます。
最近では葬儀と同日に繰り上げ初七日法要として行われるのが一般的です。

三途とは?三つの苦しみの道のこと

「三途」とは、本来仏教で「三つの苦しみの道」を意味する言葉です。これらは三悪道と呼ばれます。
地獄道、餓鬼道、畜生道の三つが含まれ、生前の悪行によって死後に堕ちるとされています。
日本においては、この三途の概念が拡張され、死後に渡る川「三途の川」として理解されるようになりました。

三途の闇とは?

三途の闇とは地獄道、餓鬼道、畜生道における、光の見えない迷いの様子、混とんとした様子、苦しみに満ちた様子を表します。
死後に生前の悪行によって迷い込む三悪道の世界と、この世を隔てるのが三途の川です。

本来は死後の世界にあるものとされていますが、現世にも現れると解釈をされています。
・人々が日常生活で経験する苦しみや迷い
・社会に存在する不平等や差別
・戦争や暴力などの人間の負の側面

これらが現世に現れる三途の闇と解釈し、

・エゴを排除すること
・平和で平等な世界を実現するために努力すること
・他社へ慈悲の心を持つこと

等が重要だと解かれます。

罪の大きさによる三途の川の渡り方の違い

三途の川の渡り方は生前の行いや罪の重さに応じて3つの異なる方法に分かれます。

善人の場合

善人は三途の川を最も楽に渡ることができるとされています。彼らには、金銀七宝で装飾された美しい橋がかけられ、その橋を渡って川を越えます。橋の上は穏やかで安全な道であり、魂は苦労することなくあの世へと向かうことができます。

軽い罪の場合

生前に軽い罪を犯した者の場合、三途の川の浅瀬を歩いて渡るとされています。浅瀬は水の流れが緩やかで、善人が橋を渡るのに比べると多少の苦労がありますが、それでも比較的安全に渡ることができます。

重罪人の場合

重い罪を持つ者は、三途の川の中でも最も厳しい「強深瀬」(ごうしんせ)または「江深淵」(こうしんえん)と呼ばれる深瀬を渡らなければなりません。
深瀬は流れが非常に速く、激しく高い波がたっているため、川を渡るのは困難を極めます。さらに上流から大岩が流れてくるため潰れて死んでしまうこともあります。それでも何度も生き返り再び同じ苦しみを味わうという恐ろしい風説です。

この概念は、人々に正しい生き方を促す教訓的な役割も果たしていたと考えられます。

奪衣婆と懸衣翁

奪衣婆と懸衣翁
三途の川を渡る際、死者は奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)という2人の鬼の裁きを受けるとされています。

奪衣婆の役割

奪衣婆は、三途の川のほとりに立ち、死者が渡し賃である六文銭を持っていない場合、着物を剥ぎ取るとされています。
彼女が剥ぎ取った衣類は懸衣翁に引き渡され、厳しい裁きが続きます。

懸衣翁の役割

懸衣翁は奪衣婆が剥ぎ取った衣服を衣領樹の枝に掛け、枝のしなり具合で亡者の罪の重さを計る役目を持つ鬼です。
この裁きによって、生前に積んだ罪の重さが具体的に示され、どの道を通るかが決まります。

三途の川と六文銭の関係

三途の川と六文銭の関係
三途の川の話の際に一緒に出てくることが多い六文銭。
戦国武将の真田幸村が家紋として利用していたことでも有名です。
六文銭にはどのような意味や役割があるのでしょうか。

六文銭とは?その歴史と意味

六文銭は、古代から死者が三途の川を渡るための「渡し賃」として使われてきました。
仏教の教えでは、死後の世界に旅立つ魂が三途の川を渡る際にこの六文銭を渡し賃として払うことで、無事にあの世に行けるとされています。
仏教における六道を象徴しています。

現代の葬儀での六文銭の扱われ方

現代においても六文銭は葬儀での重要な副葬品の一つです。
しかし本物の硬貨を棺に入れることは法律で禁止されているため、現代では木製や紙製の六文銭が用いられています。
亡くなった人が死後の世界で困らないようにという遺族の思いを込めて、頭陀袋(ずたぶくろ)に入れて故人の首にかける形で納めることが一般的です。

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賽の河原と地蔵菩薩

賽の河原と地蔵菩薩
賽の河原は、親に先立って亡くなった子供たちが行くとされる場所で、三途の川の手前にあります。
そこでは子供たちが厳しい試練を課されており、そこに地蔵菩薩が救いに来るという風説があります。

賽の河原とは?先だった子供が集まる場所

賽の河原は三途の川の手前にあり、親に先立って亡くなった子供たちが行くとされる場所です。

子供たちが親より先立つという自らの罪を贖うために石を積み、仏塔を作ることで功徳を積みます。
しかし石塔が完成する頃に鬼が現れ、積み上げた石を無情にも崩してしまいます。そしてまた子供たちは石を積み上げるのですが、また鬼に崩されてしまうのです。
その繰り返しが厳しい試練として課されている中、地蔵菩薩が現れて子供たちを救うとされました。

日本に実際にある三途の川

日本に実際にある三途の川
日本には実際に三途の川と呼ばれる場所が存在します。

青森県・恐山の正津川

青森県むつ市の恐山にある正津川は別名「三途川」と呼ばれています。
正津川は宇曽利山湖から流れ出ており、川の近くには賽の河原や地蔵菩薩が祀られています。

付近には賽の河原があり実際に石が積まれているのが有名です。さらに近くには地蔵菩薩もまつられています。奪衣婆と懸衣翁の像もあり、観光地として多くの人が訪れています。

群馬県・甘楽郡の三途川

群馬県甘楽郡には、「三途川」と名付けられた川が流れています。
三途川の周辺には、奪衣婆(だつえば)をまつる姥子堂があります。

宮城県蔵王町の三途川

宮城県にも三途川があります。
付近に賽の河原があり、実際に石が積み重なっているのを見ることができます。

その他にも千葉県など各所に三途の川とされる川が実在しています。

海外の三途の川

海外の三途の川
三途の川のように、死後の世界と生者の世界を隔てる川の概念は、日本だけでなく世界中の様々な文化に存在します。

エジプト

エジプト神話では、ナイル川の西側が死者の国とされています。
ナイル川は現世と死後の世界を分ける大きな境界として、死者の魂があの世に渡るための道と考えられていました。
死者の魂は太陽神ラーの船に乗ってナイル川を渡ります。そしてオシリス神の審判を受ます。
「死者の書」と呼ばれる古代エジプトの宗教文書に死後の世界への旅路が詳細に書かれています。

ギリシャ

ギリシャ神話において三途の川の役割を果たすのが「ステュクス川」です。
ステュクス川は冥界の入口であり生者の世界と死者の世界を隔てる存在とされています。死者の魂は冥界の渡し守であるカロンに1オボロス(硬貨)を支払って船に乗り、ステュクス川を渡るというのが風説です。
そのためギリシャでは死者の口に1オロボスを入れる風習があります。

インド

古代インドのヴァイタラニー川も日本の三途の川と同様、死者が渡る川として語り継がれています。
ヴァイタラニー川には剃刀のような細い橋が架かっていると言われています。
この川は地獄の入り口とされ、血・膿・髪の毛などが流れており、不快な臭いがするだけでなく非常に熱いです。
この川を渡りきると、ヤマ神のもとで審判を受けます。

しかし生前に善行を重ねていた魂にとっては甘露煮満たされたように美しく見え、船頭や聖なる牛の導きがあり簡単にわたることができると伝えられています。

生前の行いによって川を渡る難易度が変わるのは、日本における三途の川の考え方と似ていますね。

ペルシャ

古代ペルシャではあの世とこの世をつなぐチンバット橋を渡るとされています。
善人が渡る場合には横幅が広くなり、悪人が渡ろうとすると細くなります。

重罪の場合には糸ほど細くなり、落ちるとそのまま地獄行きになるという恐ろしい風説です。

ボルネオ島

ボルネオ島における三途の川の概念は他と少し異なり、善悪による考え方はありません。
ロングマラン川という川の上に橋が架かっており、大男が箸を大きく揺らします。

その際に勇者だった場合には大男はなにもせず、臆病な人の場合は大きく揺らすのです。
そのためボルネオ島では、善悪ではなく勇気があるかどうかが重要視されていることが分かります。

三途の川を渡る夢は不吉?

三途の川を渡る夢は不吉?
三途の川を渡る夢は、誰と渡ろうとしているのか、渡り切ったのか途中で切り返したのかによっても、それが示唆する意味が変わります。

もし自分が一人で渡ろうとしている場合には、自分自身の大きな転機を迎え新たなステージに進む可能性があるという比較的ポジティブな意味と言われます。
既に亡くなった人に招かれて一緒に渡る場合などには、体調不良等の前兆かもしれません。
反対側から手を振っているだけ、ということであればご先祖様が自身の行いを評価してくれているともされています。

まとめ

三途の川は、日本の死生観や仏教の教えに深く根ざした概念です。死者が現世からあの世へと向かう旅路の象徴であり、その渡り方は生前の行いによって変わります。
こうした考え方は、死後の世界でも生前の行いが影響するという教えを反映しています。

生前に善い行いをすることを促す教えとして機能していることが分かります。
各地に様々な三途の川があるので訪れてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

Q

三途の川とはどんな川ですか?

三途の川は、死者が現世からあの世へ向かう際に渡るとされる川です。仏教では、この川が現世(此岸)と死後の世界(彼岸)を分ける境界とされます。死後7日目に渡るとされ、生前の行いによって川の渡り方が変わると言い伝えられています。初七日法要を行うことで、亡くなった人が無事に渡れるよう祈ります。

Q

六文銭は何のために使うのですか?

六文銭は、三途の川を渡る際に必要とされる「渡し賃」として使われます。仏教の教えでは、六文銭を持つことで死後の旅路がスムーズになるとされています。現代では、紙や木製の六文銭が副葬品として用いられ、遺族が故人のために棺に入れます。

Q

賽の河原とはどんな場所ですか?

賽の河原は、親よりも先に亡くなった子供たちが行くとされる場所です。ここで子供たちは、親への罪滅ぼしとして石を積み上げて塔を作ります。しかし鬼が現れて塔を崩してしまうため、子供たちは何度も石を積み直します。最終的には地蔵菩薩が救いの手を差し伸べ、子供たちを成仏させるとされています。

Q

三途の川の渡り方はどう決まるのですか?

三途の川の渡り方は、生前の行いや罪の重さによって変わります。善行を積んだ人は美しい橋を渡り、浅い罪の人は浅瀬を歩いて渡ります。重い罪を持つ者は急流を泳いで渡ることになり、大変な苦しみを味わいます。こうした伝承は、生前の行動が死後の運命を左右するという教訓を示しています。

Q

三途の川とは何ですか?

三途の川とは、仏教において、現世(此岸)と死後の世界(彼岸)を分ける境界にあるとされる川のことです。死者がこの川を渡ってあの世へ向かうとされています。

Q

三途の川の「三途」とは何を指しますか?

「三途」とは、仏教の六道のうち、地獄道、餓鬼道、畜生道の三つの悪道を指します。これらの道に落ちる者が渡る川とされています。

Q

三途の川を渡る際に必要とされる六文銭とは何ですか?

六文銭とは、三途の川の渡し賃として用意される六枚の銅銭のことです。死者が無事に川を渡れるようにと、葬儀の際に副葬品として持たせる習慣があります。

Q

三途の川に関連する「賽の河原」とは何ですか?

賽の河原とは、三途の川のほとりにあるとされる場所で、亡くなった子供たちが石を積み上げて塔を作るとされる場所です。親より先に亡くなった罪を償うためとされています。

Q

三途の川にまつわる日本の風習や習慣はありますか?

三途の川に関連する風習として、葬儀の際に六文銭を副葬品として持たせる習慣があります。これは、死者が無事に三途の川を渡れるようにとの願いが込められています。

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葬儀の口コミ監修者:営業部長 吉川 葉一
この記事の監修者

株式会社コムウェル(家族葬の四季風)

東京、神奈川、埼玉、コムウェルセレモニー全エリアの営業統括責任者。15年以上の経験を活かし、各エリア責任者へご家族の「あふれる想いに寄り添う葬儀」の提供に向けて指揮を執っている。

葬儀業界で豊富な経験を持ち、地域に根ざした丁寧な葬儀サービスを提供。無駄な費用を削減しながら、ご遺族が安心して故人を送り出せるよう、納得の価格と心を込めたサービスを両立している。

葬儀の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
この記事の監修者

株式会社ディライト

代表取締役 高橋 亮

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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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