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樒(しきみ)とは?葬儀との関係や毒性、榊との違いについて解説

樒(しきみ)とは?葬儀との関係や毒性、榊との違いについて解説

この記事は2分で読めます

樒(しきみ)とは?葬儀との関係や毒性、榊との違いについて解説
「樒」という植物をご存知でしょうか。「しきみ」と読みます。「葬儀の場で見かける緑色の葉っぱ」といえば思い浮かぶ人もいると思います。樒は仏教と関わりの深い植物ですが、その毒性については意外と知られていません。

この記事では、葬儀での樒の役割や、樒の持つ毒性について解説していきます。

【目次】

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樒(しきみ)とは?葬儀に欠かせない植物の特徴

樒はどのような植物で、葬儀ではどのような使われ方をするのかについて説明します。

樒とは全体に毒性のある小高木

項目詳細
名称樒(しきみ)
学名シキミ属(マツブサ科)
植物分類常緑小高木
分布地域宮城県、石川県より西の本州
四国、九州、沖縄
花の特徴黄緑色を帯びた白い花
毒性花、葉、茎、果実の全体に毒性あり
用途仏教行事、葬儀、寺院での供養
別名シキビ、ハナノキ、ハカバナ
コウノキ、マッコウ
樒(しきみ)の基本情報




樒は宮城県、石川県より西の本州、四国、九州、沖縄に分布する常緑の小高木です。マツブサ科のシキミ属に分類され、通常2mから5mほどの高さに育ちますが、時には10mを超える高木となることもあります。桜の開花の時期になると、黄緑色を帯びた白い花を咲かせます。樒には別名が多くあり、シキビ、ハナノキ、ハカバナ、コウノキ、マッコウなどが代表的な別名です。

樒は花や葉、茎から果実まで全体に毒性があり、取り扱いには注意が必要な植物です。

仏教との関わりが強いため、葬儀会場や寺院、墓地などでよく見かけることがあります。

葬儀での樒の使われ方と歴史

樒は、律宗の開祖とされる鑑真が唐から持ち込んだとされる植物です。仏教との関わりについては諸説ありますが、極楽浄土に咲くとされている「青蓮華(しょうれんげ)」の花と樒がよく似ていることから尊い植物とされるようになったといわれています。

また、その毒性と強い香りを放つことから次のような理由で仏事に重宝されるようになりました。

・仏教において「香」は邪気を払うとされている
・土葬の時代には、毒性や強い香りによりオオカミなどによる獣害から遺体を守る役割が あった
・丈夫で枯れにくいことから、忙しい仏事での水やりの手間が省けた

樒を使う仏教宗派一覧|浄土真宗・日蓮正宗での扱い

樒を使う仏教宗派一覧|浄土真宗・日蓮正宗での扱い
宗派使用方法意味・由来
浄土真宗華瓶(けびょう)という仏具に挿してお供え極楽浄土に湧く「八功徳水(はっくどくすい)」を表す
日蓮正宗・祭壇には生花ではなく樒を飾る
・仏壇やお墓にお供え
日蓮系宗派での伝統的な供花
創価学会・祭壇には生花ではなく樒を飾る
・仏壇やお墓にお供え
かつて日蓮正宗に属していた際の慣習を継承
真言宗仏花として使用弘法大師(空海)が青蓮華の代わりに樒を用いたことに由来
樒(しきみ)を使う仏教宗派一覧



樒は主に浄土真宗・日蓮正宗・創価学会・真言宗で使われます。
各宗派によって使われ方や役割が異なります。

浄土真宗

浄土真宗では仏壇へのお供えとして樒を用います。「華瓶(けびょう)」という仏具に挿してお供えすることで、極楽浄土に湧く「八功徳水(はっくどくすい)」を表すとされています。

日蓮正宗・創価学会

日蓮系の宗派である日蓮正宗や、かつては日蓮正宗に属していた創価学会においても樒が使われます。

祭壇には生花ではなく樒を飾ります。また、仏壇やお墓にも樒をお供えする習慣があります。

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真言宗

真言宗の開祖である弘法大師(空海)が青蓮華の代わりに樒を用いたことから、仏花として使われています。

樒の毒性は危険?注意点と安全に取り扱う方法

樒の毒性は危険?注意点と安全に取り扱う方法
意外と知られていないことですが、樒は強い毒性を持つ植物です。取り扱いに関しては十分な注意が必要です。

樒の毒の危険性

樒の果実は日本で唯一、「毒物及び劇物取締法」で劇物指定されている植物です。

果実のみならず、花や葉、茎から根に至るまで全ての部位にアニサチンなどの神経毒を含んでいます。誤って摂取した場合、食中毒症状をおこしたり最悪の場合、死に至る可能性もあるため、取り扱いには注意が必要です。特に果実の部分に多く毒が含まれています。

樒の毒性についての情報は下記の通りです。

《有毒成分》アニサチン、イリシン、ハナノミンなど
《潜伏期間》通常1~6時間ほど
《中毒症状》下痢、嘔吐、痙攣、意識障害など

樒の安全な扱い方

樒は全体に毒性があり、その中でも特に果実には強い毒性があります。普段の生活の中で仏壇に供えるのを躊躇してしまうかもしれませんが、手に触れたり匂いを嗅いだからといって毒に犯されるようなことはありませんので安心してください。

ただし、次の2点については注意が必要です。
間違って調理してしまう
樒の果実は中華料理や台湾料理で使われる「八角」とよく似ているといわれます。
八角は中国の福建省や雲南省の山岳地帯で栽培される「トウシキミ」という植物の果実を乾燥させたものです。
日本でも鶏肉料理などに用いられることがあり、八角と間違えて樒の果実を調理してしまうと大変なことになるので気をつけましょう。

小さな子やペットが無意識に口にしてしまう
ご家庭に小さな子どもや室内飼育しているペットがいる場合、誤って口にしてしまわないよう注意が必要です。対策としては、手の届かない高さに置く、仏壇の周りに囲いを設けるなどして物理的に届かないようにしましょう。

樒を間違って食べてしまった時はどうすれば良い?

樒を誤って食べてしまった場合、有効な解毒剤はありません。できるだけ早く医師に相談しましょう。

樒を家で栽培しても大丈夫?

毒性の強い樒ですが、家庭で栽培することは禁じられているのでしょうか?

結論からいうと、特に家庭での栽培を禁止する法令等はありません。日常生活において仏壇にお供えしたいと考えた場合、庭に植えてあれば購入費用や手間を少なくすることもできるでしょう。

一般的には寺院や墓地で栽培されていることが多い樒ですが、枝葉が密集していることから住宅の垣根として栽培されているケースもあります。

樒を栽培する際に気をつけたいのは、乾燥、日差し、寒さに弱い点です。植え付けは春もしくは秋に行い、ある程度の湿度があり、直射日光が当たらない場所で栽培するようにしましょう。

樒と榊の違い

樒と榊の違い
樒とよく似た植物に榊(さかき)があります。どちらも濃い緑色の葉をつける植物ですが、用途には明確な違いがあります。

樒は仏事、榊は神式で使われる

樒はマツブサ科シキミ属、榊はモッコク科サカキ属に分類される植物です。

樒は仏壇やお墓にお供えしたり、葬儀の祭壇に飾るなど、仏事に使われます。対して榊は神事に使われます。神棚や祭壇、神式のお墓にお供えするなどして使われるのが一般的です。

樒と榊の見分け方

樒と榊を見分けるポイントは、葉の硬さ、葉の付き方、匂いです。

葉の硬さ
樒と榊の葉を比べると、樒の葉の方が柔らかいです。また、樒の葉は少し波打った形状になっています。

葉の付き方
葉の付き方にもそれぞれ特徴があります。樒は枝先から複数枚の葉が出ているのに対し、榊は枝の下の方から左右交互に葉が出ています。

匂い
樒が独特の強い香りを発するのに対して、榊はほとんど香りを発しません。

樒の購入方法と価格相場

樒は、ホームセンターやスーパーで購入できます。相場は、一束500円~1000円程度です。祭壇の豪華さや式の規模に応じて、用意する樒の量は変化します。

ただし、地域によっては樒の取り扱いがないケースもあります。そのため、必要に応じてお店に問い合わせたり、オンラインショップを活用したりしましょう。

オンラインショップで購入する際は、生花と造花を間違えないよう商品説明をよく確認するようにしてください。


まとめ

樒は古くから仏事において使われてきた植物です。宗派によって使われ方は異なりますが、その強い香りから邪気を振り払う役割を持っています。その姿からは想像しがたいですが、全体(特に果実)に毒を持つ植物ですので、誤って体内に取り込むことのないよう注意が必要です。

よくある質問

Q

樒(しきみ)はどのような植物ですか?

樒はマツブサ科シキミ属の常緑小高木で、日本の本州、四国、九州、沖縄に分布しています。高さは2〜5m程度ですが、10mを超えることもあります。花や葉、茎から果実まで全体に毒性があり、取り扱いには注意が必要です。

Q

樒は葬儀でなぜ使われるのですか?

樒は仏教の儀式でよく使われます。その強い香りは邪気を払うとされ、土葬時代には遺体を守るためにも使われていました。また、丈夫で枯れにくく、仏事での手間を減らすことから重宝されます。

Q

樒を栽培する際の注意点は何ですか?

樒は乾燥、直射日光、寒さに弱いため、適度な湿度のある日陰で栽培しましょう。春か秋に植え付けるのが理想です。毒性があるため、小さな子どもやペットの手が届かない場所に置くことも重要です。

Q

樒と榊の違いは何ですか?

樒は仏教の儀式で使われる一方、榊は神式の儀式で使用されます。樒は葉が柔らかく香りが強いのに対し、榊は葉が硬く、ほとんど香りがありません。用途や見た目でそれぞれ区別することができます。

Q

樒の代わりになる植物はありますか?

一般的なものとして、榊(さかき)が挙げられます。他の例として、高野槙(コウヤマキ)、樫(かし)、椎(しい)などがあります。

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葬儀の口コミ監修者:営業部長 吉川 葉一
この記事の監修者

株式会社コムウェル(家族葬の四季風)

東京、神奈川、埼玉、コムウェルセレモニー全エリアの営業統括責任者。15年以上の経験を活かし、各エリア責任者へご家族の「あふれる想いに寄り添う葬儀」の提供に向けて指揮を執っている。

葬儀業界で豊富な経験を持ち、地域に根ざした丁寧な葬儀サービスを提供。無駄な費用を削減しながら、ご遺族が安心して故人を送り出せるよう、納得の価格と心を込めたサービスを両立している。

葬儀の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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