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回向とは?意味や背景まで詳しく解説

回向とは?意味や背景まで詳しく解説

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回向とは?意味や背景まで詳しく解説
葬儀や法要の場には日常生活とは異なる風習やマナーがあり、聞き慣れない言葉にも遭遇します。 たとえば故人の冥福を祈って行うのは全て「供養」だと思いがちですが、厳密には「回向」になる可能性が高いです。 経本などに「回向」や「回向文」の記載はありますが、日常的に経本に触れる機会は少ないのではないでしょうか。 そこで本記事では「回向」についてご紹介していきます。 礼儀を欠かさないため・故人を供養するためにも、言葉の意味を正しく把握なさってください。

【目次】

      回向とは?
      回向の由来
      回向と供養の違い
      回向を行う時期
      宗派別の回向の捉え方
    1. 浄土真宗
    2. 日蓮宗
    3. 天台宗・真言宗
    4. 曹洞宗・臨済宗
      回向料を納める時のマナー
    1. 儀式別の金額相場
    2. 渡し方のマナー
      回向文とは?
      まとめ
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回向とは?

回向とは?
回向とは、読み方は「えこう」であり、自分の得た徳を他者に分け与えることです。

仏教的な解釈では「回」は巡る・巡らせるといった意味があり「向」は差し向けるといった意味を含んでいます。
そのため、自分が得たものを留めずに故人に差し向けて巡らせる行為ともいえます。

仏教では「追善供養」の一種になり、供養で積んだ徳を故人に回して冥福を祈る際に使うのです。
また、日常的に回向を行っている人は、浄土への道が開けるともいわれています。
そして一般的には故人に対して行いますが、真言宗では対象者が故人だけではありません。
自分以外の生者に対して幸せを祈る時も、回向であると捉えるのです。

回向の由来

サンスクリット語の「バリナーマナー」を漢訳した言葉だといわれています。

変化・転回・変更などの意味を持つ言葉ですが、仏教では自分の徳を回し向ける意味を持つ言葉に訳されたのです。
また回向は元々、念仏を唱えることで得た徳を分け与え、皆が極楽往生できるよう願う意味でした。
しかし仏教が発展するにつれ、故人の冥福を祈る意味に変化し、現在では生者の幸せを祈る意味もあります。

回向と供養の違い

回向は自分が積んだ徳を故人や他者に回しますが、故人を供養するのは功徳の行為なのです。つまり、回向は自分以外に与える行為を意味し、供養は自分が得られる行為ともいえます。

また対象者にも違いがあり、供養は故人のみですが、回向は故人だけでなく生者も含まれます。

回向を行う時期

故人に対する回向を寺院で行う場合は、命日(月命日も含む)や法要の際に行うのが一般的です。
お彼岸や年忌法要で寺院を訪れる人が故人を供養することも回向に繋がります。

そして宗派によっては、年忌法要以外にも、初七日・四十九日などの節目で回向を行う場合もあります。寺院によっては、年忌法要と回向は同時に行わない場合もあるため、事前に確認が必要です。

宗派別の回向の捉え方

宗派別の回向の捉え方
回向は仏教の発展で意味が変化した言葉ですが、宗派によって捉え方に違いがある言葉でもあります。
宗派別の回向の捉え方をご紹介していきますので、礼儀を欠かさないよう参考になさってください。

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浄土真宗

他の宗派とは違い、浄土真宗に回向というものはありません。

この世を去ると同時に、仏様の導きによって極楽浄土に生まれるという教えがあるため、故人に対しての回向は行わないのです。
また、他人に回せる・分け与えられるほどの徳を積める人が、そもそも居ないという考えもあります。

そして浄土真宗では、

「往相回向」=他人と共存して極楽浄土へ生まれることを仏様に祈って願う
「還相回向」=極楽浄土に生まれた人が、他人を導く源になる


このような捉え方になるのです。

日蓮宗

回向の対象者が広く、慈悲の気持ちが強い捉え方をします。
日蓮宗では、特定の故人に対する回向ではなく、皆が心穏やかに過ごせますようにとの願いを込めるのです。

また、寺院によっては法要を回向と表現する場合もあります。

天台宗・真言宗

故人に徳を分け与えるのではなく、全ての人が皆で悟りを開けるようにと願う心が基本の捉え方です。

曹洞宗・臨済宗

仏の道を成就できるよう、自分の功徳を万物に向けるという捉え方をします。

回向料を納める時のマナー

寺院で回向をお願いした場合には、僧侶に対して感謝の気持ちを込めて回向料を納めます。
読経によって得た徳を分け与えてもらったのですから、お礼をするのがマナーです。

また、仏様に納める金銭は「御布施」ですが、僧侶や寺院に対して納めるため、回向料という扱いになります。
ただし浄土真宗では回向という捉え方をしませんので、回向料ではなく「御布施」と記載してください。

儀式別の金額相場

儀式に応じた料金設定がある場合は、指定されている料金を支払うのが一般的です。

儀式別の金額相場をご紹介しますので、納める際の参考になさってください。

・通夜や告別式など葬儀全般の場合…10万円~50万円程度
・49日や初盆あるいは納骨などの場合…3万円~5万円程度
・初盆以降のお盆の場合…5千円~2万円程度
・年忌法要の場合…1万円~5万円程度


あくまでも相場の金額になるため、寺院の規模や儀式に参列してもらう僧侶の人数によって金額は増減します。

渡し方のマナー

予め不祝儀袋を用意しておき、儀式前の挨拶時あるいは儀式後の食事会など、僧侶が忙しくないタイミングで渡すのがマナーです。
不祝儀袋の上部に「回向料」と記載して下部に「氏名」を記載しておき、金額は裏面の左下に記載してください。

また、弔事の際は薄墨で記載しますが、回向料の場合は、濃墨を使用して記載します。
渡すときは手渡しを避け、表書きを僧侶の正面に向け小さなお盆に乗せたり、ふくさの上に乗せて渡すのが礼儀です。
回向料以外にも納める場合は、他の封筒を下に重ね、回向料を1番上にします。

不祝儀袋が手元にない場合には、白い一重の封筒であれば代用できます。

回向文とは?

回向文とは、法要やお勤めの最後に僧侶が読み上げる文章です。
読経で得た徳を、他者や故人に分け与えるために読むといわれています。

まとめ

回向は、自分が積んだ徳を故人や他者に分け与えることです。
故人の冥福を祈って供養をしますが、供養は功徳の行為であり、読経や供物をあげることで徳を得ることができます。

また、仏教の発展と共に回向の持つ意味が変化しており、現在は宗派によって回向の捉え方にも違いがあります。
ぜひご自身の寺院や宗派などで確認をなさってください。

よくある質問

Q

回向とはどういう意味ですか?

回向とは、自分が功徳で得た徳を故人や他者に分け与えることです。

Q

回向と供養の違いは何ですか?

一般的には同じ意味に捉えられますが、厳密には供養は徳を積む行為であり、回向は徳を回す行為です。

Q

お坊さんに回向してもらうとどうなるの?

故人の冥福を祈ったり、極楽浄土への道が開かれるといわれています。

Q

御布施と回向料はどう違いますか?

御布施は仏様に対して納めますが、回向料は僧侶や寺院に対するお礼として納めます。

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株式会社コムウェル(家族葬の四季風)

東京、神奈川、埼玉、コムウェルセレモニー全エリアの営業統括責任者。15年以上の経験を活かし、各エリア責任者へご家族の「あふれる想いに寄り添う葬儀」の提供に向けて指揮を執っている。

葬儀業界で豊富な経験を持ち、地域に根ざした丁寧な葬儀サービスを提供。無駄な費用を削減しながら、ご遺族が安心して故人を送り出せるよう、納得の価格と心を込めたサービスを両立している。

葬儀の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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