鏡餅はいつまで飾るのか｜日程の目安と飾り方

この記事は2分で読めます

最終更新日：2025年11月30日

お正月に飾る鏡餅は、「いつまで飾ればいいのか」「地域によって違うのか」など、迷うことも多いのではないでしょうか。本記事では、鏡餅を飾る期間の目安や、地域による日程の違い、家庭の事情に合わせた飾り方まで順に整理していきます。

【目次】

鏡餅はいつまで飾るのか

鏡餅の飾り始めから下げるまでの流れ

鏡餅の飾り場所

床の間・神棚がない場合
一人暮らしの場合
小さな子どもやペットがいる家庭

パック鏡餅の扱いと鏡開き後の食べ方

まとめ

powered by Delight Ad

鏡餅はいつまで飾るのか

鏡餅は、鏡開きの日まで飾るのが一般的です。
鏡開きとは、お正月のあいだ神様をお迎えした鏡餅をお供えから下げて食べ、無病息災を願う行事です。もっとも広く定着しているのは 1月11日で、特に関東ではこの日を基準にする家庭が多くあります。

ただし、鏡開きの日は地域によって異なることがあります。
これは「松の内」（正月飾りを出しておく期間）の違いによるものです。

関東：1月11日
関西（一部）：1月15日
京都の一部：1月4日

門松はいつから飾る？2025年の最適な日や避けるべき日も解説

2025年11月30日

門松はいつから飾る？2025年の最適な日や避けるべき日も解説

2025年11月30日

鏡餅の飾り始めから下げるまでの流れ

鏡餅の飾り始めは、12月13日（正月事始め）以降が目安とされています。実際には、家事・仕事の忙しさもあり、12月25日〜28日頃までに準備する家庭が多いようです。
一方で、以下の日は避けられることが多くあります。

29日：語呂合わせで「苦（く）」を連想させる
31日：大晦日に飾ると「一夜飾り」とされ、神様を急に迎えることになるため

ただし、これらはあくまで慣習であり、守らなかったからといって縁起が悪くなるわけではありません。もし年末に飾れなかった場合でも、年が明けてから飾る家庭もあるため、無理に期間にこだわる必要はありません。

これだけ読めば安心！しめ縄はいつまで？正月飾りの期間・地域差・片付け方を総まとめ

2025年11月30日

これだけ読めば安心！しめ縄はいつまで？正月飾りの期間・地域差・片付け方を総まとめ

2025年11月30日

鏡餅の飾り場所

昔ながらの住宅には床の間や神棚がありますが、現代の住まいではこれらがない家庭も多くあります。
鏡餅は神様へのお供え物であり、「家の中心となる場所」に飾るのが理想ですが、家庭の間取りに合わせて柔軟に考えて構いません。

床の間・神棚がない場合

リビングの棚の上、カウンターの上、食卓の近くなど、家族が集まりやすい場所に置くと馴染みやすくなります。

一人暮らしの場合

机や棚の上に小さめの鏡餅を飾るだけで問題ありません。大きな鏡餅を用意する必要はありません。

小さな子どもやペットがいる家庭

落下や誤飲を避けるため、高い位置の棚やキッチン上部など、手が届きにくい場所が向いています。

飾る位置に厳格な規定はないため、生活動線を妨げず、安全に置ける場所を選ぶのがポイントです。

パック鏡餅の扱いと鏡開き後の食べ方

スーパーで売られているプラスチック容器入りの「パック鏡餅」は、よくみられる鏡餅です。

飾る期間は、生の鏡餅と同じで問題ありません。鏡開きの日に下げ、容器から餅を取り出して調理します。

鏡開きでは刃物を使わず、手や木槌で割るのが慣習とされています。これは、武家文化の名残で「切る」という行為が忌避されたためです。ただし、家庭の事情に合わせて、電子レンジで軽く温めて柔らかくする、手で割れない場合は適切に切るなど無理のない範囲で工夫しましょう。

調理方法としては、
・雑煮
・おしるこ
・揚げ餅
・グラタンなど洋風アレンジ
などがあります。食べきれない場合は、乾燥餅は冷凍保存できます。

生の鏡餅の場合、飾っている間にカビが生えることもあります。その場合は無理に食べず、安全のため処分するほうが安心です。

まとめ

鏡餅は、地域の鏡開きの日まで飾るのが一般的です。もっとも多いのは1月11日ですが、地域によって15日や4日など違いがあるため、住んでいる地域の慣習に合わせるとよいでしょう。飾り始めは12月13日以降で、家庭の事情によって柔軟に調整できます。

飾る場所に厳しい決まりはなく、家族が集まる場所や安全に置ける位置を選べば十分です。パック鏡餅も生の鏡餅も、飾る期間や扱い方は基本的に同じで、鏡開きの日に下げて調理します。

日程を忘れたり、飾りそびれたりしても大きな問題ではありません。暮らしの流れに合わせつつ、無理のない形で鏡餅を迎え、年のはじめを過ごすことが何より大切です。