葬儀業界に入って、どのくらいになりますか?
18歳からこの業界に入ったので、今年で21年目になります。
21年ですか。大ベテランの葬儀社さんなんですね。 最初から『ライフセレモニー トラスト』に就職したのですか?
いいえ、最初は某大手の互助会に入社しました。 そこでは、たくさんの葬儀に携わらせていただき、多くの経験を積ませていただきました。とても感謝しています。 しかし、たくさん葬儀を行う会社では、どうしても仕事が分業制になってしまいます。例えば、電話担当だけの人、受付担当だけの人、式典担当だけの人という形で、一つの仕事だけに集中します。 大手では、そういった分業制を図ることは珍しくありません。 しかし、それは私の考えとは違います。私は、1つのご葬儀に対して、自分が1から10まで携わりたいと考えているんです。 その方がよりお客様の事を考え、親密に寄り添い、理想の葬儀をお手伝いすることができます。それに、コロコロ人が変わってしまうと、お客様も誰を頼っていいのかわかりません。1人の担当者が最後まで担当した方がお客さんも安心できます。そういった形で葬儀に携わりたいなと常々考えていたんです。 そんな時『ライフセレモニー トラスト』に出会いました。私の理想とする葬儀社像が実現できると考えて、こちらに入社させていただきました。 現在では、私の理想が実現して、非常に感謝しています。
どこまでもお客さんの為を考えているんですね。 今は結城さんが、最初から最後まで付きっきりで担当しているんですか? 結城さんに「担当してほしい」と思うお客様も多いと思います。
もちろんです。しかし、ほかの葬儀を担当している時は、ほかの担当者になるかもしれません。 しかし、ほかの担当者でも必ず最初から最後まで寄り添ってくれます。 それが『ライフセレモニー トラスト』の信念であり、強みなのです。
それは非常に頼りになりますね。 安心して任せられます。
葬儀業界に入ったきっかけはあるんですか。
きっかけは高校生の頃になります。 祖父の葬儀があり、初めて「葬儀」というものに参加した時ですね。
そうだったんですね。そこで何かきっかけになるようなことがあったんですか?
祖父の葬儀のとき、私は葬儀社の方々の対応に感動したんです。家族が悲しみにくれる中、冷静に指示を出し、丁寧にやさしく対応する姿に心打たれました。 高校生ながら、初めて「葬儀」の仕事に触れて「とてもいい仕事だな」と感じました。そこから自分も彼らの様になりたいと考え、高校を卒業後すぐに葬儀社に就職しました。
そうだったのですか。それだけ当時の葬儀社さんの対応は、素晴らしいものだったのですね。
はい、そうなんです。今でも目標です。
今、一番力を入れているものはなんですか?
ご葬儀の知識や情報を知ってもらう活動ですね。 終活セミナーや学習会で、講師という形で講演をしています。これに今、一番力を入れていますね。
葬儀社の傍ら、講師もやっているんですか。 具体的にどのようなことを話されるのですか。
葬儀の流れや出費、マナーなどについて教えています。 昔は誰かが亡くなっても、地域の町会が協力して葬儀を行ってくれたんです。だから、遺族も悲しみながらも、なんとか負担が少なく済みました。 しかし、現代では違います。どれだけ悲しみに暮れていても、自分たちで頑張らなくてはなりません。大変な時期に家族でいろいろ決めなくてはならないのです。それは、遺族にとって大きな負担でしょう。 そんな時代だからこそ、葬儀の知識や情報を少しでも事前に持ってもらいたい。 知識や情報をもっていると、絶対に負担は軽減されます。 だから積極的に、終活セミナーや学習会などの講師を行って、情報を発信しています。
なるほど。確かに多くの人にとって、葬儀はあまり詳しくない分野かもしれませんね。 それにしても、葬儀の知識や情報を教えるというのは、なかなか大変そうですね。
確かに、私たち自身も学んでいくことが多いです。 ただ、葬儀というのは人生の中で一度は経験することだと思います。できるだけ多くの人に知っていただき、負担を軽減できるようにサポートしたいと思っています。
葬儀社の立場から、講師として葬儀についての知識や情報を積極的に発信しているんですね。素晴らしい取り組みだと思います。
プライベートについてお聞きしてもいいですか?
プライベートですか。大丈夫ですよ。
ご趣味は何ですか?
ギターをたまに弾きますね。
ギターを弾けるんですね。 ではプライベートを含めて、何が楽しいですか?
仕事が本当に楽しいですね。 葬儀をご依頼されたお客様は、本当に不安でいっぱいなんです。 私は常に、どうすれば不安を取り除くことができるかを考え、信用を得るために全力で取り組んでいます。それで少しずつ信用を得られるようになった時は、本当に嬉しく思いますし、やりがいを感じます。そのやりがいが、仕事をますます楽しくしてくれるんですよね。
本当に葬儀社というお仕事が大好きなんですね お客様のことを常に考えて、不安を取り除き、信用を得るために全力で取り組まれているその姿勢には感服します。
お仕事で印象に残っていることはありますか?
印象に残っているのは、そうですね。 何もないところで転んだことですね。
転んでしまったんですか。 よくありそうなことじゃないですか。
いえいえ。それがただ転んだだけじゃないんですよ。 あれは、とある葬儀でお通夜の準備をしていた日です。 慌ててはいなかったのですが、何もないところで転びました。とても痛かったです。しかし、ほかの社員にテーピングをしてもらい、仕事を続けました。 全て滞りなく作業を終え、お客様にもとても満足してもらいました。 私も達成感から、感無量といった感じでしたね。 ところが、なんだか足の痛みが続いていて違和感が出てきたのです。それからすぐに病院に行きました。
え、まさか・・・
そう。骨が折れていたんです。 アドレナリンが出ていたのでしょうね。
ええ、それは驚きですね。いったいどんな気持ちでお仕事を続けたんですか?結城さんの根性には驚かされます。
ただただ仕事にひたむきなだけですよ。 特別なことはありません。