香典で2万円は失礼？偶数のマナーや包み方・相場まで徹底解説

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最終更新日：2025年6月25日

香典を包む際、「2万円って中途半端？マナー違反？」と悩んだ経験はないでしょうか。偶数は縁起が悪いとされる風習や、地域・宗教による違いなど、香典には意外と多くの注意点があります。この記事では、「香典2万円はおかしいのか？」という疑問を軸に、避けるべき場面や包み方の工夫、金額の相場、基本マナーまで、わかりやすく解説します。

【目次】

香典で2万円は失礼？配慮すれば失礼にはならない

香典2万円がNGとされる理由は？偶数を避ける背景
年齢や関係性によって印象が変わる

香典で2万円を包む際の工夫

夫婦連名で香典2万円を包む時の書き方とマナー

夫婦連名で香典2万円を包むときはお札の枚数を工夫する
夫婦連名で香典2万円を包むときの書き方

香典を渡す際の基本マナー

①宗教によって変わる表書き
②新札は避けるのが無難
③中袋の書き方に注意
④袋や袱紗の扱い方

香典の相場はいくらぐらい？

まとめ

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香典で2万円は失礼？配慮すれば失礼にはならない

結論からいえば、2万円を包むことはマナー違反ではありません。明確なルールに違反するものではなく、気持ちを込めた香典であれば基本的には問題ないとされています。

ただし、「偶数＝縁起が悪い」という考えが根強く残っている地域や世代もあるため、配慮が求められる場面もあります。きちんとしたマナーを把握したうえで、2万円を包むのが大切です。

香典2万円がNGとされる理由は？偶数を避ける背景

香典で2万円のような偶数を避ける理由は、「割り切れる＝縁が切れる」とされているから。特に年配の方の間ではこの風習を重視する傾向が強く、「4（死）」「9（苦）」といった数字は特に避けられます。

年齢や関係性によって印象が変わる

若年層や都市部では、2万円がマナー違反とされることは少なくなっています。一方、次のようなケースでは慎重な対応が求められます。

上司・取引先など格式ある葬儀
故人・遺族との関係が深い場合
マナーや風習に厳しい地域での葬儀

このように、相手と自分の置かれた関係性などによっては「2・4・9」のような割り切れる金額は避けたほうが無難でしょう。

香典で2万円を包む際の工夫

2万円を包みたい場合でも、ちょっとした工夫で印象を良くすることができます。

1. お札の枚数や組み合わせを工夫する
偶数の金額でも、「1万円札＋5千円札×2枚」といった奇数枚にすることで、縁起を気にする人にも配慮できます。香典における“枚数”の印象も意外と重要です。

2. 贈り方を工夫する
どうしても2万円にしたい場合は、1万円を香典として包み、もう1万円分をお供物やお花代として別に贈る方法もあります。心遣いとして受け取ってもらえるケースが多いです。

このように、2万円の包み方も工夫次第で「失礼になるのでは？」と心配する必要がなくなります。

夫婦連名で香典2万円を包む時の書き方とマナー

夫婦で香典を1万円ずつと考え、2万円を渡すケースも増えています。しかし、一般的には2万円を包むのは香典のマナーとしては不適切です。ここでは、夫婦連名で2万円を包む時のマナーと書き方を解説していきます。

夫婦連名で香典2万円を包むときはお札の枚数を工夫する

偶数は割り切れることから縁起が悪いとされているため、2万円をそのまま香典として渡すのはマナーとして適切ではありません。渡す際は、お札の枚数を工夫して遺族への配慮を示しましょう。

具体的には、1万円札1枚と5,000円札2枚を包むようにします。お札の枚数が奇数であれば、2万円だったとしても丁寧な印象を与えられます。

また、香典とは別の形で心付けを送るなど、遺族の負担を減らす対応を取るのもいいでしょう。

夫婦連名で香典2万円を包むときの書き方

夫婦で参列する場合、一般的には連名ではなく夫の名前だけを香典に記載します。妻の名前を書く場合は、夫の名前の横に、妻の名前のみを記載するようにしてください。ただし、故人との関係によっては、旧姓を記載する場合もあります。

妻が代理で葬儀に参列する場合は、香典袋の下段中央に夫の名前を書き、その左下に「内」と記載しましょう。

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香典を渡す際の基本マナー

金額だけでなく、香典の包み方や渡し方にもマナーがあります。ここでは知っておきたいマナーを4点ご紹介します。

①宗教によって変わる表書き

宗教によって香典袋の表書きも異なります。

・仏教（浄土真宗以外）：御霊前／御香典
・浄土真宗：御仏前
・神道：御霊前／御榊料
・キリスト教：御花料／お花料

わからない場合は「御霊前」が比較的幅広く使えるため無難ですが、宗派が明確であれば適切な表書きを選びましょう。
また、香典袋の外袋に表書きを書く場合は、薄墨を使用します。
理由は諸説ありますが、急な訃報で墨を磨る時間がなかったため、故人を失った悲しみの涙で滲んだためという説が有力です。

②新札は避けるのが無難

新品のお札は「準備していた」と受け取られかねないため、香典では使わないのがマナー。使う場合は、事前に軽く折ってから包みましょう。
また、お札を入れる向きにもマナーがあります。
肖像画を裏向き・下向きになるように入れましょう。
こうすることで「故人を失った悲しみで顔を伏せている」という意味合いが込められます。

③中袋の書き方に注意

中袋には「金弐萬圓也」など、旧字体の漢数字で金額を記入しましょう。あわせて住所と氏名も書いておくことで、香典返しがスムーズに行えます。

例えば、
・三千円：金参阡圓也
・五千円：金伍阡圓也
・一万円：金壱萬圓也
・三万円：金参萬圓也
と記載するのが一般的。

そして、中袋は濃い墨を使用します。これは受け取った人が読みやすくするためです。

④袋や袱紗の扱い方

香典袋をそのままお渡しするのはマナー違反です。袱紗（ふくさ）と呼ばれる布に包み持参しましょう。

色は、紫・紺・グレーなど寒色系を選びます。袱紗で包むことが相手への敬意を示すことにつながります。もしも急な参列で、袱紗が手元にない場合は、大判のスカーフやハンカチなどで代用も可能。

受付では、袱紗から出して丁寧に両手で渡すのが基本的な作法です。

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香典の相場はいくらぐらい？

香典の金額は、故人との関係性や自分の立場によって異なります。


故人との関係	一般的な相場
両親	5万円～10万円
兄弟姉妹	3万円～5万円
祖父母	1万円～3万円
友人・知人	5千円～1万円
上司・同僚	5千円～1万円（連名も）

相場はあくまで目安ですが、相手に失礼にならない金額を選ぶことが大切です。

また、学生や新社会人など、収入が少ない場合は、少額でも失礼にはなりません。ただし、年齢や役職が上がるにつれて、包む金額も相応のものが求められる傾向にあります。

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まとめ

香典で2万円を包むことは、必ずしもマナー違反ではありません。しかし、場の格式や相手によっては誤解を招く可能性があるため、慎重な判断が求められます。
偶数や不吉な数字が気になる場合は、奇数の枚数にする、お供物に分けるといった工夫が有効です。
地域・宗教・関係性によって香典のマナーは変わるため、不安なときは事前に確認しておくのが安心です。