まず、竹部さんがマキノ祭典に入社された経緯と、葬儀業界を選ばれた理由について教えていただけますか?
大学では心理学を専攻しており、元々はカウンセラーの仕事に就きたいと考えていました。しかし、大学の先生にご相談したところ、現実的な厳しさもあるとアドバイスをいただきました。 それでも「マイナスな状態の人をサポートしたい」という想いが強く、色々な仕事を探す中で葬儀という仕事に出会いました。
なるほど、学生時代から人を支える仕事に関心をお持ちだったのですね。
はい。多くのサービス業が「プラスの瞬間」を提供する中で、悲しみに寄り添い、マイナスからプラスへ導ける仕事は限られている。医師も検討しましたが、学歴や資格のハードルが高い点が気になりました。 一方で葬儀業界は経験や意欲を重視しています。私自身、祖父の葬儀でサポートいただいた方々の姿を思い出し、「こういう仕事がしたい」と確信しました。そこから新卒で練馬区を中心に葬儀サービスを展開する「マキノ祭典」に入社を決めました。
マキノ祭典でのお仕事で、特にやりがいを感じるのはどのような時ですか?また、これまでで印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
やりがいは様々ありますが、やはり葬儀の打ち合わせ後や終了後に、お客様から「よかった」「ありがとう」と直接言っていただけるのが一番嬉しいです。 現在は事前のご相談をメインで担当させていただいているのですが、「準備をしてよかった」というお言葉をいただくことも大きなやりがいですね。 事前にしっかりとご相談され、大切な方を亡くされた際に滞りなくお葬式を執り行えたお客様から、お褒めや感謝の言葉をいただいた時は、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。
お客様との信頼関係が伝わってきますね。特に印象深い出来事はありますか?
印象に残っているのは、現在も継続してお付き合いのあるお客様のことです。 身寄りがなく、ご自身の最期について考えていらっしゃる方なのですが、毎年お歳暮を送ってくださるなど、本当に温かいお付き合いをさせていただいています。お客様とそこまで深い関係を築き、長くコミュニケーションを取りながら準備のお手伝いをさせていただけていることに、大きなやりがいを感じています。
葬儀を執り行う上で、特に気をつけていることや意識されていることは何ですか?お客様の選択肢を広げることにも重きを置いていると伺いました。
はい、私たちが「こうした方がいいですよ」と押し付けるのではなく、「こういう選択肢がありますよ」という形でお示しすることを常に心がけています。これは事前のご相談でも、実際のお葬式の打ち合わせでも同様です。
やはり、ご遺族にとっては初めての経験で、何から手をつけて良いかわからないという方も多いでしょうからね。
そうなんです。葬儀に関しては、わからないことが多いのが当然です。ですから、お客様がどのような選択肢を持っているのかをどれだけ明確にできるか、そしてその中からお客様が「こうしてあげたい」という想いを形にできるような、適切なものを選んでいただけるようにサポートすることが重要だと考えています。 お客様が漠然とした不安を抱えている中で、具体的な選択肢を提示し、ご理解いただくことで、少しでも安心していただきたいと思っています。
竹部さんご自身の強みと、マキノ祭典ならではの強みや特徴を教えていただけますか?
私の強みは、急な変更や予期せぬ事態にもスピーディーに対応できる点です。何かトラブルが起きた際の対処や、そもそもそういったトラブルが起きないように、状況を俯瞰して準備を進めることを得意としています。 ただ、少し早口なところが弱点なので、特にご高齢のお客様には聞き返されてしまうこともあり、なるべくゆっくりお話しするように心がけているんです。
頼りになりますね。では、マキノ祭典さん全体の強みはいかがでしょうか?
マキノ祭典の強みは、何と言っても創業57年という歴史の中で培ってきた「地域密着」です。 私が入社した頃は、主に練馬区の西側地域で活動していましたが、現在は規模を拡大し、板橋区、中野区、そして西東京市にも店舗を構えることができました。 この「地域密着」の精神を大切にしながら、より広いエリアでお客様のお役に立てるようになっている点が、私たちの大きな強みだと自負しております。
マキノ祭典として、お客様により良いサービスを提供するために、現在どのようなことに注力されていますか?また、今後の展望についてもお聞かせください。
現在、チラシや広告、パンフレットなどの資料、そしてホームページといった情報媒体の作成に携わっています。 葬儀業界は専門的なことも多く、お客様にとっては「わからないこと」が多い分野です。だからこそ、私たちの情報発信が「わかりやすかった」「この会社なら信頼できる」と思っていただけるような、質の高いものであるよう努力しています。
具体的にはどのような工夫をされているのでしょうか?
やはり、お客様から直接「どこがわかりづらかったか」「ここが良かった」「もっとこうしてほしい」といったご意見をいただくことを大切にしています。そのヒアリングを元に、各種媒体を都度改善していく、という地道な努力を続けています。 今後の展望としては、まず練馬区において、現在6人に1人のお客様にご依頼いただいているマキノ祭典のシェアをさらに高めていきたいです。そして、板橋区、中野区、西東京市へと活動エリアを広げておりますので、将来的には東京都全域のお客様にマキノ祭典を知っていただき、「マキノ祭典でお葬式をしてよかった」と思っていただけるよう、一層努力を重ねていきたいと考えています。
少しプライベートなこともお伺いしたいのですが、竹部さんの趣味や好きなこと、大切なものは何ですか?
趣味は体を動かすことで、球技全般が好きです。 休みの日にバスケットボールなどができたらいいなと思いつつ、なかなか相手がいないと難しいので、最近は友人と麻雀をしたり、購入した自転車でサイクリングを楽しんだりしています。高校時代もサイクリングをしていたんですよ。 好きなことは…寝ることと、意外かもしれませんが仕事も結構好きなんです。先ほどお話ししたようにやりがいを感じていますし、東京都全域で信頼されるという目標に向かって走っていけるのは楽しいです。もちろん、体力を使い果たすとしっかり寝ないとやっていけませんが。 大切なものは、最近結婚した妻(同じ職場なんです)、そして結婚式にも駆けつけてくれると言ってくれた友人たち、そして板橋区に住んでいる家族です。
竹部さんが現在、お仕事の中で解決したいと感じている課題はありますか?
はい。練馬区では長年の活動を通じて、地域の方々のニーズがある程度把握できてきていると感じています。しかし、新しく展開している板橋区、中野区、西東京市では、まだお客様の声を十分に拾いきれていない部分があると感じています。 それぞれの地域のお客様が何を問題視し、どのような課題を感じていらっしゃるのかをより深くヒアリングし、練馬区同様にきめ細やかな対応ができるようにしていくことが今の課題です。
新しい地域での展開は、また違ったアプローチが必要になるのですね。
それでは最後に、練馬区で葬儀を検討されている方へメッセージをお願いします。
練馬区で葬儀をご検討されている皆様にお伝えしたいのは、事前準備の大切さです。私たちも全力でサポートさせていただきますが、大切な方を亡くされた直後は、精神的にも肉体的にも大変なご負担がかかります。そのような状況で様々なことを決めなければならないのは、時に正常な判断が難しくなることも少なくありません。 「お葬式のことを事前に決めるなんて縁起でもない」と思われるかもしれませんが、実はご自身のため、そして残されるご家族のためになることなのです。まずは資料を取り寄せてみるだけでも、「どういうことを決めておけばいいのか」が見えてきます。ぜひ、冷静な判断ができるうちに、少しずつでも準備を進めていただきたいと願っております。 そして、その準備のサポートを、私たちマキノ祭典が精一杯させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。本日はありがとうございました。