小峰さんが葬儀において、最も大切にしていることは何でしょうか
私たちは「日々初心」というモットーを大切にしています。それぞれの葬儀に新たな気持ちで取り組んでいます。
なるほど、それは素晴らしいですね。なぜそのような考え方を持つようになったのでしょうか。
その理由は実にシンプルです。お客様が葬儀を行う際、多くの場合、それが初めての葬儀です。そして葬儀は故人様にとっては人生の最後を飾る大切な儀式です。その儀式を軽視するのは、極めて失礼であると私たちは考えています。 だけれども、葬儀社は何十回、何百回という葬儀の依頼を受けるもの。それだけの件数になると、どうしてもルーティーン化してしまう傾向があります。しかし、そうなってしまうと、お客様も故人様も心から満足することはありません。そこから生じる不満を避けるために、「日々初心」を心がけています。
なるほど。一人一人のお客様に寄り添うための「日々初心」なのですね。それは素晴らしい心がけですね。
これは私の理想ですが、葬儀が無事に終わり、家に帰ったときに、ふと思い返すと、「良いお葬式だったね」と心から思ってもらえる葬儀を提供したいと思っています。そのためにも、「日々初心」を大切にしています。
葬儀業界へ入ったきっかけは、何でしたか?
葬儀業界へ入ったきっかけは、叔父が葬儀社を設立したことでした。 彼に誘われて、私も葬儀業界へ足を踏み入れました。
なるほど。誘われた形なのですね。 では、葬儀の知識というのはゼロから身につけたということですか?
全くの初心者でしたね。葬儀社になる以前は、寿司職人をしていましたから。
寿司職人から葬儀社とは、かなりの転身ですね。その変化に対して不安はありませんでしたか。また、家族や知人からは反対の声は上がりませんでしたか?
いいえ、不安は全くありませんでした。 そして、反対意見もありませんでした。 寿司職人としての仕事は、寿司を握るだけではなく、顧客とのコミュニケーションも重要な役割です。それが葬儀業界でも活かせました。 お客様の要望や希望を引き出すためには、コミュニケーション能力が重要です。その点で、前職で培ったスキルが非常に役立っています。 また、家族や友人も、私の新たなキャリアを応援してくれました。
寿司屋で磨いたスキルが葬儀社で活かせるとは、驚きです。他の葬儀社とは違った視点を持つことで、より良いコミュニケーションが取れるのかもしれませんね。
小峰さんにとって、「セレモニー小峰」の社員というのはどのような存在なのでしょうか。
社員たちは私にとって非常に大切な存在であり、信頼できる精鋭たちです。それぞれが自立的に考えて、それぞれの専門分野で会社の運営に貢献しています。私の役目は、全体の調和を見守りつつ、最終的なチェックを行うことです。
それぞれが自己の考えを持ち、それを運営に反映させる。この運営方針は、小峰さんの素晴らしいリーダーシップがあってこそ実現できる手法ですね。
そのように言っていただけると嬉しいです。私たちはチーム一丸となり、共に最良の葬儀サービスを目指しています。その為、日々新たな課題に挑戦し、互いを高めあっています。
なるほど。しかし新たな課題への挑戦には、困難さが伴うと思います。そうした時、チーム全体でどのように対応されていますか?
確かに、新たな課題には困難がつきものです。しかし、私たちはその困難をチーム全体で共有し、解決策を模索します。また、それぞれの意見や視点を尊重し、最良の答えを見つけ出す努力を重ねています。誰もが自分の意見を自由に発表できる環境が、新たなアイデアを生む土壌だと信じています。
すばらしいですね。そのような風土こそが、セレモニー小峰が業界で一歩先を行く理由なのでしょう。
小峰さんのプライベートについてお伺いしてもよろしいですか。
勿論です。 私はプライベートの時間を、仲間との旅行に費やすことが多いですね。そしてその旅行、全て私が計画します。航空券の手配から車のレンタルまで、全てが私の手によるものなんです。
それは驚きです。そのような旅行の計画力が葬儀をスムーズに進行させる能力にも繋がっているのでしょうね。 旅行の行き先は、皆の意見を集めて決めるのでしょうか。
いいえ、全て私の独断と偏見で決定します。実は仲間たちは当日、私からチケットを手渡されるまで行き先を知らないんです。
なんと。それはまるでミステリーツアーのようですね。非常に面白そうです。
まさにミステリーツアー。それが私たちのスタイルなんです。 しかし時々、「せめて寒い地か暑い地かくらい教えてよ!」と言われますが。
それは確かに切実な要望ですね。 ところで私は沖縄出身なのですが、その辺りは訪れられましたか。
もちろん、沖縄も訪れています。美味しい石垣牛を食べに行ったり、地元の人しか知らないような名所を訪れました。首里城の裏にある秘密の居酒屋さんや、本部町にある素敵なピザカフェなどです。
そのような隠れ家的な場所があるのですね、私自身も知らない場所です。そういった場所はどのように見つけるのですか。
鼻がいいんですよ。その地元の雰囲気や、生の体験を追求すると、なぜかそういった場所が見つかります。