以前は葬儀業界とは違う業界にいたと伺ったんですが、もともとは何をされていたんですか?
若い頃は芸能界に身を置いていました。最初は千葉真一さんのもとでスタントマンをしていて、その後は予備校の通信教材の営業を担当していました。 営業成績も良く、トップセールスの実績で企業内で表彰されたこともありましたね。
すごい経歴ですね! では、どうして葬儀業界への転身をされたのでしょうか。
父が60歳の頃、突然がんが見つかり、余命3ヶ月と宣告されました。 驚きましたが、その時、葬儀社の方々が私たちに温かく寄り添ってくれました。その支援に感謝し、人生最後の段階を「心から感動できるもの」として演出できる葬儀業界の魅力に触れました。ちなみに、その時の担当者が中村さんで、現在株式会社セロニアスの代表を務めています(笑)。
すごいめぐりあわせですね! 葬儀業界には、どのような印象を抱いていますか?
やっぱり難しい部分はたくさんあると感じますね。 遺族としては短い期間で葬儀社さんを選ぶのも大変ですし、違いが分からないことが多いと思います。その中で、これからも選ばれる葬儀社になれるよう努めていきたいですね。 葬儀業界全体を見ると、やはり古いスタイルが残っているように感じますので、それに変わる新しい試みにも挑戦しています。
セロニアスの強みはどのようなところだと思いますか?
いろいろあるとは思うんですが、特に強調したいのはチームの力ですね。私たちは「One for all, all for one」を大切にしていて、家族や関係者の願いを形にするためにチーム全体で協力しています。葬儀を開くために、花屋さんや返礼品屋さんのお手伝いは絶対に必要で、そこは一つのチームとして助け合いながら進めています。
他にも強みはありますか?
千葉真一氏の葬儀を担当させていただいたことですね。その葬儀では、海外のファンの方々もオンラインで参加していただきました。オンラインを活用して、現地に来られない方々もオンライン上で参列し、そのことで喜んでいただけたのは非常に嬉しいことでした。おそらく、これは葬儀業界で初めての試みだったかなと思います。
さすがですね(笑)。お別れ式などは以前から担当されていたのですか?
そうですね。芸能関係や政治家の方々のお別れ式も担当させていただくことがあり、小規模なものから大規模なものまで幅広く対応しています。
配信など、教育業界で営業をされていた経験が活きているんですね。
そうですね! 私だけでなく、働く従業員がいろんなバックボーンをもっており、従業員の経歴も異業種が多いです。 代表の中村も元々は音楽業界に携わっており、私もキャリアコンサルタントとしての一面を持っています。
働くうえで意識していることはありますか?
はい、私たちは5つの満足度ナンバーワンを重視しています。 お客様、従業員、地域社会、関係者、社会貢献の5つで、全てに満足していただけるよう努力しています。お客様はもちろんのこと、やはり従業員も大事にすることで、お客様に対する接し方もさらに良くなると思っています。また、私も長く稲城市に住んできましたので、地域に貢献したいです。 実際、他の葬儀社さんだと、天狗になっているような人も多いんですよね。関連企業さんに対して偉そうにしたり、態度が大きくなるのを多く見てきました。そういった意味でも、これからも、関連企業さんとの関係はすごく大切にしていきたいです。 最後の社会貢献は当たり前ですよね(笑)。
やりがいはどういう時に感じますか?
お客様からのリピートや感謝の声をいただくのがとにかくうれしいですね。常にお客様を一番に考えてますし、リピートや紹介を頂けているのが本物の葬儀社だと思うので、良いお声を聞けるように日々目指しています。「父がお世話になって、すごく感動したのでまたお願いしたいです」などの声を頂くのが何よりやりがいを感じますね。
兼田さんの弱点は何だと思いますか?
涙もろいところですかね。プロの意識をもってぐっとこらえますが、陰でお客さんがいないところで泣いてしまうことも多々ありますね(笑)。
最後に、今後の展望を教えていただけますか?
これまでも稲城市を中心とした地域貢献を大事にしてきました。これからも地域に密着した葬儀社でありたいです。また、地域の病院や介護施設とも業務連携をさせていただいているので、より多くの方々に、満足いただけるサービスを提供できるようこれからも務めていこうと思っています。