葬儀社業界に入ったきっかけはなんですか?
きっかけは両親の葬儀ですね。 母親の葬儀があった後、すぐに父親の葬儀が続きました。 その際に依頼した葬儀社の対応や細やかな動きに感動し「このような仕事も素晴らしい」と感じたんです。 葬儀社は故人の生涯を締めくくる重要な役割を果たす仕事です。それには大きな責任感が伴い、やり直しの利かないんですよね。しかし、そういった重要な役割を果たすことは、非常に価値のあることだと脳で感じたんです。 その思いを胸に、5年ほど前に一から葬儀社を立ち上げました。
そのような想いがあって、むさしの葬祭を立ち上げたのですね。 ではやはり葬儀には、人一倍こだわりがあるのですか?
もちろんです。私たちは葬儀に誇りを持っています。 人生の最後を飾る葬儀には、一切妥協を許してはならないという考えがあり、業務の外注はほとんど行っていません。 葬儀の準備において、メイクや司会などは全て自社で完結させています。これにより、お客様の葬儀費用を抑えることが可能となり、同時に葬儀の満足度を高めることができます。
葬儀のプロフェッショナルであることを誇りに想っているからこその心構え。素晴らしい考えですね。
葬儀を執り行う上で、大切にしていることは何ですか。
そうですね。 私たちはいつも「私たちのことは早く忘れてください」とお客様に伝えています。
「忘れてください」ですか、どのような意味があるのでしょうか。
それ程深い意味はありませんよ。 私たち葬儀社を覚えているということは、葬儀という悲しい記憶をまだ心に留めているということです。私たちもそうですが、故人様も残された家族が悲しむよりも、笑顔で過ごしてほしいはずです。
確かに。 自分が亡くなったとしても家族には笑顔でいてほしいですね。
まさにその通り。私も同じ気持ちです。 ただ「何かあった時はいつでも連絡してください」ともお伝えしています。「その際、私たちは必ず駆けつけます」と。
印象に残った葬儀はありますか。
ありますね。 あれは4年前のことです。娘さんを亡くしたお父様がいらっしゃいました。その若くして亡くなった娘さんの葬儀を、私たち「むさしの葬祭」で手がけさせていただきました。その際にお墓を置く、お寺さんをご紹介したんです。 その葬儀が終わり、しばらく経ったある日、お寺さん同士の会合がありました。むさしの葬祭もお世話になっているので、私もその会合に参加したんです。 するとお父さんに紹介したお寺の僧侶から「あのお父さんの話を聞きましたか」と問われました。何のことかと思ったのですが、一切心当たりがありません。私は正直に、特に心当たりがないことを告げると。 「あのお父さん“葬儀社”になったんですよ」 と告げられました。
そんなことがあるんですか。驚きです。
私も当時は驚きました。それと同時に、心の中には暖かい感情が湧き上がってきましたね。そのお父さんが、娘さんの葬儀を通じて葬儀社という仕事に興味を持ってくれたのです。さらに、自ら葬儀社を立ち上げるという決意を固めた。 それを聞いて私たちがどれほど真剣に、葬儀を執り行ってきたか。お父さんに伝わったのだと感じました。それが新たな葬儀社の誕生という結果につながったのです。
どれだけ真心を込めて葬儀を執り行っているかが伝わりますね。新たな葬儀社が生まれるきっかけとなった献身的な仕事ぶりが伺えます。
この出来事は私たちの仕事が社会にどれだけの影響を与えうるかを改めて認識させてくれました。その上で、これからも私たちは多くの人々に対して、誠心誠意のサービスを提供し続けることを誓いましたね。
新井さんの強みはありますか?
私の強みですか。それは「失敗しない」こと、と言えるかもしれません。
失敗しないことですか。それはどういう意味ですか。
それは失敗をしたとしても、そこで止まるのではなく、成長するきっかけと捉えることができる、という意味です。 つまり、失敗を失敗と捉えず、失敗から学び、それを修正することで自身を進化させるのです。したがって、この理論では私の中に「失敗」は存在しません。
なるほど、失敗を成長のチャンスと捉えるとは。それは素晴らしい考え方ですね。その考え方があるからこそ、新井さんは成功を収めてきたのですね。
ありがとうございます。 失敗を恐れずに挑戦を続けることが大切だと思っています。そのためには、困難を乗り越える強さと、学び続ける柔軟さが必要ですね。
その通りですね。常に挑戦を続けること、そして学び続けること。それが成功への鍵なのですね。新井さんの人生観には本当に感銘を受けました。
そう言っていただけると嬉しいです。これからも挑戦を続け、更なる成長を目指します。
むさしの葬祭さんの強みはありますか?
むさしの葬祭の強みですか。それは、様々な他業種でキャリアを持ち、エキスパートだった人間が在籍していることです。
キャリアがある人ですか。すごいですね。
そうなんです。例えば、元コールセンターのセンター長で、顧客対応やクレーム対応のエキスパートが在籍しております。現在は葬儀社の環境でそのキャリアを最大限に活かして活躍しています。
元コールセンターのセンター長ですか。なかなか珍しい人材ですね。
そうですね。私たちはそのようなエキスパートを積極的に採用し、常に革新的な葬儀社を目指しています。
そのような斬新な発想は非常に新鮮ですね。 なにか今目指している目標などはありますか?
現在の目標は「社員が誇りを持って働ける会社をつくる」ことです。 葬儀社という業界は、残念ながら一部でまだ偏見的に見られがちです。その偏見を払拭し、ここで働いていて決して恥じることのない、そんな会社を目指しています。 「お父さんはここで働いているんだよ」と、子供に誇りをもって伝えられる会社、それが私たちの目標です。
今一番やりたいことはなんですか?
一番やりたいことはヨーロッパに行くことですね。 海外が好きなので、よく旅行に行きます。
ヨーロッパですか。素敵ですね。 海外ではどのようなことを楽しむのですか?
私は将来的に失われる可能性のある自然現象や文化を見て楽しんでいますね。 例えば、オーロラなど。地球温暖化や環境汚染の進行により、将来的にオーロラが見られなくなる可能性があります。それらを見るために旅行をしています。
なるほど。今しか見られないものを見るというのは大切なことですね。 私自身、海外に行ったことがないのですが、おすすめの旅行先はありますか。
やっぱり、パリですね。 パリは素晴らしい都市ですよ。建築、歴史、文化、美食、すべてが一級品です。特にエッフェル塔やルーブル美術館は必見ですね。
パリですか。いいですね。今度の旅行にはぜひ行ってみます。