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真宗大谷派(東本願寺)の葬儀の流れは?独自の特徴やマナーについて解説

真宗大谷派(東本願寺)の葬儀の流れは?独自の特徴やマナーについて解説

この記事は2分で読めます

真宗大谷派(東本願寺)の葬儀の流れは?独自の特徴やマナーについて解説
真宗大谷派の葬儀は、「阿弥陀如来の本願により、人は臨終の瞬間にすでに極楽へ往生する」とする教えに基づいて営まれます。故人の成仏を願うのではなく、阿弥陀如来への感謝と、仏法を聞く“聞法の場”として葬儀が行われる点が大きな特徴です。また、白装束を着せない、引導作法がない、焼香は2回、香典は「御仏前」を用いるなど、ほかの宗派とは異なる独自の作法も多くあります。
この記事では、
・真宗大谷派の教義から葬儀の流れ
・参列時に気をつけたいマナー
まで、初めての方でも理解しやすいよう分かりやすく解説します。

【目次】

      真宗大谷派(東本願寺)とは?
      真宗大谷派(東本願寺)での葬儀の流れ
    1. お通夜・葬儀
    2. 納棺・出棺・火葬
    3. 納骨、その後の法要
      真宗大谷派(東本願寺)の葬儀の特徴
    1. 白装束がない
    2. 引導の儀式がない
    3. 戒名がない
      真宗大谷派(東本願寺)のお布施の相場は?
      浄土真宗における死生観
      真宗大谷派(東本願寺)の葬儀で特に注意するべきマナー
      まとめ
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真宗大谷派(東本願寺)とは?

真宗大谷派(東本願寺)とは?
現在日本の仏教には13の宗派が存在しており、浄土真宗はそのうちのひとつです。
鎌倉時代の僧である親鸞が、師である法然の浄土宗を発展させて、浄土真宗を開きました。

浄土真宗は、時代と経ていくつかの宗派に分かれましたが、なかでも信徒数の多い宗派として、京都の東本願寺を総本山とする「真宗大谷派(東本願寺)」と、京都の西本願寺を総本山とする「浄土真宗本願寺派」が有名です。どちらも基本的な教えは共通していますが、仏壇・仏具の様式や念珠のかけ方には、宗派ごとの差が見られます。

真宗大谷派(東本願寺)での葬儀の流れ

真宗大谷派の葬儀は、全体の流れとしてはほかの宗派と大きく変わらずに進行します。しかし、「故人は死後すぐに極楽浄土へと行った」と考えられているため、葬儀では棺回しや清め塩などの特別な儀式は行われません。

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お通夜・葬儀

故人が亡くなってからお通夜を行うまでの間、供養のための枕飾りはしない場合が多く見られます。その代わりに、仏壇に向かってお経を捧げる「臨終勤行」を行います。

また、お通夜は「通夜勤行」と呼ばれ、阿弥陀如来に対してお経「正信偈(しょうしんげ)」や念仏「南無阿弥陀仏」を唱え焼香をします。そして、導師による法話として、仏教の教えが分かりやすく語られます。

浄土真宗では、死を故人との永遠の別れであると考えないため、「告別式」の言葉を使用せず、「葬儀式」と呼びます。以下は葬儀式の主な流れです。

○葬儀式の流れ 例
・導師入場

・勧衆偈(かんしゅうげ):信心を深めるよう促すお経
・短念仏十遍(たんねんぶつじゅっぺん):10回「南無阿弥陀仏」を唱える
・回向(えこう):回向文を唱え、仏徳を分け与える

・三匝鈴(さそうれい):鈴を鳴らす
・路念仏(じねんぶつ):故人を見送る念仏
・表白(ひょうびゃく):阿弥陀如来に対して、故人が往生したことを感謝し、葬儀の趣旨を伝える
・三匝鈴

・正信偈:親鸞が記した、本願念仏の教えを伝えるための漢詩が読まれる
・焼香:導師・喪主・遺族・参列者の順で行う
・念仏
・和讃(わさん):仏教の教えを讃える歌を詠む
・回向(えこう)

・導師の退場
・喪主挨拶
・出棺


真宗大谷派の焼香では、抹香を香炉に2回くべるのが基本です。この時お香を押しいだく動作は行いません。心を込めて阿弥陀如来と向き合うことが大切なポイントです。

納棺・出棺・火葬

浄土真宗では、故人はすでに極楽浄土へ渡っていると考えます。そのため、納棺の際に死装束を着用せず、白装束や生前に愛用した服を着せることもあります。また、同様の理由で出棺時の棺回しも行いません。

火葬の前には「火屋勤行」が営まれ、重誓偈(じゅうせいげ)などのお経を唱えて故人の徳を讃えたり、阿弥陀如来への感謝を示します。

納骨、その後の法要

火葬後、遺骨を自宅などへ迎える際には「還骨勤行」を行ない、読経と念仏、法話によって再び阿弥陀仏への感謝を示します。それ以降の法要は、追善供養の意味合いではなく、故人を偲び仏教の教えを聞く機会として執り行われます。

浄土真宗では死を「穢れ」としないため、喪中という概念もありません。年賀状の送付やお正月飾りを用意することは差し支えありませんが、周囲への配慮として年賀状を控えるなどの対応をされる方も多く見られます。

真宗大谷派(東本願寺)の葬儀の特徴

真宗大谷派(東本願寺)の葬儀の特徴
真宗大谷派(東本願寺)の葬儀には、以下のような特徴があります。

・白装束がない
・引導の儀式がない
・戒名がない

ほか宗派との違いが複数あるため、チェックしておきましょう。

白装束がない

真宗大谷派では、故人は死後すぐに成仏すると考えられているため、白装束を用意しません。
故人には、白装束ではなく白衣や着物、洋服を着せます。

そのため、病院から葬儀場へ移動する際には、故人の好きな服や思い出のものを着させてあげるのもいいでしょう。

引導の儀式がない

故人は亡くなった時点で成仏していると考えられているため、引導の儀はありません。

そのため、真宗大谷派の葬儀は、故人を供養するためではなく、阿弥陀様に感謝をする儀式として行われます。

真宗大谷派(東本願寺)のお布施の相場は?

「葬儀の口コミ」が2025年1月に喪主1,002人に実施した「お布施に関する調査」によると、浄土真宗のお布施の平均費用は約17.8万円であることがわかりました。

お布施の金額は地域のお寺によっても異なるため、余裕を持って20~30万円ほど用意しておくといいでしょう。

また、真宗大谷派の葬儀では、お布施は僧侶へのお礼と阿弥陀様への感謝をするために渡します。

ほかの宗派とはお布施の意味が異なるため、注意しましょう。

浄土真宗における死生観

浄土真宗における死生観
浄土真宗の重要な教えとして「他力本願」があります。これは、自らの力、つまり修行によって成仏を目指すのではなく、阿弥陀如来の本願(他力)によって救われる、という考え方です。また、「臨終即往生」や「往生即成仏」といった思想により、故人は死後すぐに極楽浄土へ往生し、仏になるとされています。

そのため、浄土真宗の葬儀は故人の成仏を願う儀式ではなく、故人を敬うとともに、阿弥陀如来への感謝を示すものとして行います。さらに、念仏を唱えて読経を聞くことで、仏法に触れる機会としての意味合いも持ちます。

真宗大谷派(東本願寺)の葬儀で特に注意するべきマナー

真宗大谷派(東本願寺)の葬儀で特に注意するべきマナー

項目内容備考
香典の表書き御仏前御礼前は使用しない
焼香の回数2回本願寺派は1回なため注意
お悔やみの言葉浄土に往生する他界・永眠をいった言葉は避ける
真宗大谷派の葬儀で注意する点


浄土真宗の思想では、故人はすでに仏となられている存在であるとしているため、四十九日以前でもお香典の表書きには「御仏前」と記します。また、「ご冥福をお祈りします」や、「永眠」といった表現は避ける方が望ましく、「お悔やみ申し上げます」「ご往生」などを使用する方が適切です。

葬儀へ参列する際の服装は、通常と同じ喪服で問題ありません。また、念珠を持参する場合、二重の輪を合掌した手にかけ、房を親指で押さえるようにして持ちます。

まとめ

浄土真宗においては、人が亡くなるとすぐに極楽浄土へ往生すると考えられており、安らかな眠りを願うための儀式は必要とされません。葬儀では、阿弥陀如来の本願への感謝と、故人への敬意を伝えましょう。また、同じ浄土真宗でも真宗大谷派と浄土真宗本願寺派では細かな作法が異なるため、確認をしておくと、落ち着いて当日を迎えることができます。

よくある質問

Q

浄土真宗の葬儀にかかる費用は?

浄土真宗では、戒名の代わりに「法名」が授けられます。法名は原則的に「釋(釈)○○」という構成で、ランクによる格差が少ないため、お布施の金額が比較的抑えられる傾向にあります。葬儀でのお布施は10〜30万円程度が多く、葬儀全体にかかる費用は規模にもよりますが、40万〜150万円程度が相場とされています。

Q

浄土真宗の家族葬のお布施の相場は?

浄土真宗のお布施は、阿弥陀如来の本願への感謝と僧侶への謝礼として渡すものです。そのためお勤めを担う僧侶の人数によって用意する金額が変化します。家族葬は小規模の葬儀であるため、導師1人でお勤めを行うケースがあり、お布施の金額が抑えられる傾向にあります。

Q

浄土真宗の喪中、やってはいけないことは?

浄土真宗では、故人が死後に霊として留まっている、あるいは死を穢れと捉えるとは考えず、喪中という宗教的な制約がありません。そのため、慶事を控えるなど、身を慎む必要は本来ないとされています。ただし、周囲への配慮として、年始の挨拶を控える場合があるため、親族や関係者と相談しながら対応するとよいでしょう。

Q

浄土真宗の葬儀で、お布施はいつ渡せばよいですか?

お布施は切手盆や袱紗の上にのせ、葬儀もしくは法要の前に僧侶へご挨拶をするタイミングで渡します。もし葬儀前に渡すことが難しい場合には、葬儀や会食を終えて落ち着いたときに、丁寧な挨拶とともに渡しましょう。

Q

大谷派のタブーは何ですか?

大谷派(真宗大谷派)では、死を穢れと捉えないため「忌み事」の考えはありませんが、故人を特別視しすぎる行為や、魂を呼び戻すような祈祷・迷信的な作法は教義にそぐわないとされています。

Q

真宗大谷派の葬儀の特徴は?

念仏と法話を重んじ、遺族が故人の往生を願うのではなく、阿弥陀仏の救いを聞き開く場として葬儀が営まれるのが特徴です。

Q

真宗大谷派の葬儀の後はどのようなことをするのでしょうか?

初七日法要をはじめとする中陰法要を営み、ご本尊を前に阿弥陀仏の教えに触れる時間を持つのが一般的です。

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葬儀の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
この記事の監修者

株式会社ディライト

代表取締役 高橋 亮

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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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